遅くなりましたね
定期更新はやっぱりむ(ry











真っ白になった健は動きを停止した。


するとガチャ。と風呂場の方の扉が開いた。

と同時、伸びてきた白い手に襟首をガシッ。と掴まれる。


「は?」

傾く視界と同時に間抜けな声が飛び出した。


思考が戻った俺の目の前には男のロマンが・・・無かった。


「後ろ向いたら殺します」

入浴していたのは意外にも音無だった。

丁寧にタオルを巻いて俺の首に苦無を突き付けて居る人物だがな。


ガチャ。とあちら側の扉が開かれる。

「あれ?誰か入ってる~?」

ハツラツとした声。多分アリスだ。

「入浴中です。すみません」

スモークガラスに自分が写る様に体勢を変えながら音無が答える。

ゆっくり入ってて良いからねー。と言い残し、アリスが去って行った。


「・・・」

暫しの沈黙。
互いに見つめ合ったまま過ぎて行く時間。

首元に突き付けられた苦無がスッ。と外された。

「・・・私ですか?」

真剣な眼差しの音無がそんな言葉を漏らした。

「・・・は?」


「私だと知っていて覗きに来たんですか?」

頬を少し朱にした音無は、はっきりと言い放った。


「んなわけあるか!!」

俺が風呂場の扉に手を掛けると同時、その扉が真っ二つになった。

「・・・」

冷や汗が流れる。

後ろの音無からの殺気が半端ない。

「答えて下さい・・・」


いつの間にか長剣を握った音無がジリジリ寄って来る。


人生のピンチ第二回目である。


「えぇい!死んで堪るか!」

健は左手を音無の顎下に添える。

「え・・・」


突然の事に音無は動きを止める。


次の瞬間には右手の拳が顎下を掠めて行った。


バシャ。と水音を残して音無が湯舟に沈んだ。


「・・・勘弁してくれよ」


たった一人風呂場に残された俺はそう零した。









音無を浴室の床に転がして、俺は自室に戻った。


身体が怠い。

俺は強烈な睡魔に誘われるまま、夢の中に落ちて行った。









第三章 終










いよいよラストになりそうですね。

かなり書くのが面倒ですが頑張ります!


次回更新に続く