第三章 はっじまるよ~♪






第三章 「伝説の炎」




暗い。

深い深い闇の中をただ歩き続ける。

『そろそろ起きたら?』

何処からともなく聞こえて来た声は、俺の神経を逆なでした。

「てめぇ・・・!」

『あらあら。怒らないで欲しいわ』


こちらの怒りが読めた様で、困った。と言う感じで声を上げる。


『ごめんなさいね。目の前で健が殺されるのは見ていられなかったのよ』


「・・・っち。何の用だ」

『まぁ身体の傷は治したから、そろそろ起きなさい』

と、暗闇が光に包まれる。

その光は俺の意識を優しく身体へと戻して行った。






ズンッ。という重みを腹の上に感じる。

「んん・・・」

ゆっくり頭を起こすと、そこには・・・。

「うにゃ~・・・」

人災が乗って居た。


「うぎゃああああああアア!!」

自分のベッドからクローゼットの中に飛び込む。その間2秒。

「えーっと、えーっと、ごめんなさい!!」


ベッドの上で女の子座りのまま、少女が頭を下げた。

「・・・攻撃しない?」


コクリ。と頷いた少女に健はクローゼットを開けた。


朝日を受け金髪がキラキラ輝く。
黒い服は所々可愛い装飾が施されて居る。
ブルーの瞳がこちらの顔色を伺って居る。

「君・・・名前は?」

クローゼットの縁に腰掛け、少女への質問を開始する。

一度殺されかけているのでクローゼットからは動かない。

「黒の死神ですにゃ」


「・・・は?」


「私の名前は黒の死神ですにゃ」

いきなり物騒な返しに健は落胆する。

まさか名前が死神とは・・・。

今朝の行動を見れば納得の名前だが。


「ニーナ。だな」

「うにゃ?」

「お前の名前。ニーナで良いか?」


たまたま目に入った本の登場人物の名前を言って見た。

いちいち死神なんぞ呼びたく無いしな。


「え、えええ!?あ、えーっと、あの・・・」

目まぐるしく顔色を変えるニーナ。

「嫌なら良いんだが・・・」

「いや!ニーナでお願いします!」

赤面で顔色を固定したニーナがそう叫んだ。










次回更新に続く