第二章「漆黒の少女と忍者娘」




学校で度重なるリンチを受けた7月25日。
その翌日午前3時。


俺は目の前の事態をまだ理解出来て居なかった。

「いやぁ~。参った参った!あんたが治療してくれなきゃ、死んでたわ~!」

「・・・何でピンピンしてんだよ。お前」

そう。昨日俺の部屋に倒れていた少女、まぁこいつだが、一応傷の手当てと縫合はしてやり、俺のベットに寝かせた所までは覚えている。
         何故縫合技術があるのかは秘密だ。           しかしだ。治療した身で言えた義理じゃないが、こいつは死にかけだったはず。

ましてや、一日で直る傷では無かった。

しかし・・・。

「あぁ。自己紹介が遅れたわね。私、アリス!よろしくね!」

勘弁してくれよ・・・。





氷山 健が謎の少女、アリスとの接触を果たした頃。

風の吹き荒れる高圧電線塔の上から氷山家を見つめる影が一人。

「また厄介な所に逃げ込んでくれたにゃ・・・」

月に輝く金の長髪をなびかせて、闇に溶ける漆黒の服を纏い少女は呟く。

「全く・・・独占で動かれて困るのはこっちにゃ」

そして少女は空に跳んだ。






「ハァ?魔法使いだぁ?」

「もごもごもご!もごもごっ!(何言っての!当たり前じゃない!)」

「口の中の物は全部食って喋れ!」

自称魔法使い、アリスが早い朝飯、いや夜食を食べたいと抜かしたので、残り物炒めを提供した所だある。

「何度もそうだって言ってるじゃない」

緑茶で口を開けたアリスが胸を張って答えた。



次回更新に続く


毎度毎度読みにくくてすみません・・・