『父親本』コラムの最初がどうしてスター・ウォーズ(SW)なのか。
SWは作品世界と監督ジョージ・ルーカスの現実世界の両方を股にかけた父子の物語だから。
SWには世界一有名な父と息子が登場する。
ダース・ヴェイダーとルーク・スカイウォーカー。
SWは銀河を股にかけた大戦争、そして戦争に巻き込まれた父と息子の骨肉の争いという2つの面がある。
ルークとヴェイダーの関係は監督ジョージ・ルーカスとその父親の関係を反映していると言われる。
ルーカス自身も父親と折り合いが悪く、半ば勘当されるように家を出たことがルーカスの伝記本では伝えられている。
もう一つ、SWには父と息子が登場する。
賞金稼ぎのジャンゴ・フェットとボバ・フェット。
彼らは通常の親子ではなく、ボバはジャンゴの遺伝子からつくられたクローンである。
映画では通常のシングルファーザーとその息子のように仲良く暮らすところが描写されている。
ボバはルークとは違って、父ジャンゴの後を忠実に継いで賞金稼ぎになる。
ルーカスは自分ができなかったもう一方の理想の父親との関係を、ジャンゴ・ボバ父子に託したんじゃないか。
父子が反目しあい、息子が父親を乗り越える。
父子が仲良く、息子が父親のあとを継ぐ。
正反対の父子関係。
結果的にはどっちもいい父子関係やん。
※スター・ウォーズ論 河原一久 NHK出版
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