レモン汁を入れるのはなぜ?アイシングクリームの秘密を解説

 

こんにちは!大阪市中央区北浜駅すぐのアイシングクッキー教室、ソライロシュガーの橋口優子です🌸
今日は、よく生徒さまからいただく質問「アイシングクリームにレモン汁を入れる理由」についてお答えします!

 

 

 

 

 レモン汁を入れる主な理由

 

アイシングクリームを作るレシピには、レモン汁を加えるものが多いですよね。

その理由は以下の3つです。

  1. レモン風味をつけるため
  2. クリームを白くするため
  3. 乾燥を早めるため

 

 

 

それぞれ詳しく解説しますね!

 

 

1. レモン風味をつけるため

 

アイシングクリームに使う乾燥卵白は、どうしても卵の香りが残ります。

この香りが苦手な方もいるため、レモン汁を加えて爽やかな風味をプラスします。

ただし、レモン汁以外の香り付けも可能です。

例えば・・・

 

  • メロンエッセンス
  • ストロベリーエッセンス

 

ですが注意点として、「オイル」が含まれる香料(例:レモンオイル) はNGです。
アイシングクリームはメレンゲがベース。油分が入ると泡立たなくなり、クリームが作れなくなってしまうんです!えーん

オイルとエッセンス、とっても大切なことなので間違わないようにしたいですね!

 

 

2. クリームを白くするため

 

レモンは「天然の漂白剤」とも呼ばれ、黄色みがかったアイシングクリームを白くする効果があります。

実は、レモンのクエン酸がこの効果を発揮しています。

同じ酸性でもお酢を使う手もありますが、アイシングにお酢…は少し抵抗がありますよね(笑)

自然な風味でクリームを美しく仕上げたい方に、レモン汁はぴったりの選択です✨

 

 

3. 乾燥を早めるため

 

少し科学的なお話になりますが、レモン汁に含まれる酸が卵白に作用し、タンパク質を変性させることで乾燥が早まります。

初心者の方は、この「乾燥の速さ」に驚くことがあるかもしれません。

でも、この効果を上手く使うことで、作業効率が格段に上がりますよ♪

ただし、早く固まるということはひび割れのリスクも背負うことになるのでそこは要注意ですね。

 

 

 注意点と代替案

 

レモン汁がない場合でも、以下の代替材料を試せます:

  • レモンジュース
  • フルーツビネガー
  • カボス
  • ゆず
  • 食用のクエン酸パウダー(ごく少量でOK)

どれもレモン汁のように酸性の性質を持っているため、同じような効果が得られます。

 

 

 レッスンで学べるレモン汁の使い方

 

ソライロシュガーでは、アイシング初心者さん応援コースのテキストや、メレンゲクッキーマスター講座でレモン汁の話を詳しくお伝えしています!

 

アイシング初心者さん応援コースでは

  • 初めてのアイシングでも迷わないポイント
  • アイシングクリームの具体的な作り方
  • 使用材料によって仕上がりが変わること
 

メレンゲクッキーマスター講座では

  • メレンゲと酸性の深い関係
  • 理論と実践を交えたレッスン

どちらも、アイシングやメレンゲを極めたい方におすすめの内容です✨

 

 

 

 レモン汁と卵白の関係性:ちょっとマニアックな製菓理論

 

さて、ここからは少しマニアックなお話。

アイシングクリームの重要な材料である卵白に、レモン汁がどう作用するのか、深掘りしてみましょう!

 

卵白の成分と「変性」の仕組み

 

卵白は主に水分タンパク質で構成されています。

タンパク質の主な成分は、アルブミンという分子。

 

普段は水に溶けた状態で漂っていますが、これが加熱や酸の影響を受けると「変性」します。

変性というのは、タンパク質の構造が解けて元の形に戻らなくなること。

まるで糸が絡み合うように分子がつながり、新しい構造を作ります。

 

このとき、卵白が固まったり泡立ちやすくなったりするんです!

 

 

 

レモン汁が「変性」を加速する理由

 

卵白はもともと弱アルカリ性です。

そこに酸性のレモン汁を加えると、卵白のpHが中性から酸性へと傾きます。

この環境変化がアルブミンを不安定にし、タンパク質がより早く変性しやすくなるのです。

 

 

レモン汁を入れると・・・

  1. 泡立ちが早くなる:タンパク質がすぐに絡み合い、泡が安定する。
  2. 乾燥が早くなる:変性したタンパク質が密に絡み、空気を通しやすい膜を作る。

 

卵白を「酢」で泡立てると同じように泡立ちが早まります。

ただし、酸が強すぎると逆に泡が壊れやすくなるため、レモン汁のような自然でマイルドな酸が理想的なんです。

 

 

酸の加えすぎに注意!

 

酸を入れすぎるとどうなるでしょうか?

 

  1. 泡が壊れやすくなる:酸が強すぎると、タンパク質の結びつきが強くなりすぎて、膜が壊れやすくなります。
  2. 酸味が強く出る:アイシングクリームの味に影響することも。

 

適量を守ることが、美しい仕上がりと心地よい味わいを保つポイントです。

なんでもほどほどに、ですね。

 

 

 レモン汁を入れるタイミングのコツ

 

さらにマニアックに!

レモン汁をいつ加えるかでも仕上がりが変わります。

 

  • 卵白を泡立てる前に加える:泡立ちが早く、乾燥も早くなる。作業スピードを求める方におすすめ。
  • 粉砂糖を混ぜた後に加える:少し緩やかに作用するため、初心者でも焦らず作業できる。

 

こうした小さな違いを試すことで、自分に合った作り方が見つかりますよ!

 

 

牛乳とレモン汁で作るチーズのお話

 

ちなみに、牛乳にレモン汁を入れると、乳タンパクのカゼインが変性して固まります。

これで簡単にカッテージチーズが作れるんです!

この現象も、卵白のタンパク質がレモン汁で変性するのと同じ原理です。

酸とタンパク質の化学反応って、家庭でも目で見て楽しめるんですよ✨

 

また余談ですが、生クリームにレモンを入れて泡立てると通常よりも早く固まるのはタンパク質の変性によるものです。

 

 

 最後に

 

アイシングクリームやメレンゲの裏側にある科学を知ると、普段の作業がもっと楽しくなります。
ぜひ「どうしてこうなるの?」という視点を持ちながら、アイシング作りを楽しんでみてくださいね♪

 

 

 

 

 

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橋口ゆうこ