今までは手品についての項目があまりにも少なすぎたので、たまには考察でも書いてみようと思います

手品を成功させるには
『誰に見せるのか』
というものを第一に考えなければなりません

手品をやるからには
『楽しんでもらいたい』
という気持ちを持っているはずです

しかし、観客をガッカリさせることもあるでしょう

ここで100%・・・とまではいきませんが、かなりの確率で楽しんで見てもらえる方法を教えましょう

それは
『知的な人を選ぶ』たったこれだけ!
至ってシンプルです

手品を一回でも披露した経験がある方ならばお分かりだと思いますが、大概の人は
『仕掛けを見抜こうと躍起になっている』という方たちばかりです

純粋にメカニズムを知りたいという方もいるでしょう
しかし
『騙されてなるものか!』
と悔しがって手品を見る人もいます

彼らは劣等感を払拭して
『オレ様はこんなもの簡単に分かるんだ!どうだ参ったか!』
と優越感に浸りたいだけです

それに比べて知的な方というのは、その名の通り
『知的好奇心』
が高い方が多いです

落語や歌舞伎、狂言などの様々な芸能を見たりするような方に手品を披露すると非常に喜んで頂けます

この
『知的な方々』
を見分ける方法を特別に伝授致します

もちろん
『身なりに気を使っている方』
というのは当然ですね
はっちゃんは結婚式場で手品を披露することが多いので身なりで確認することは困難です
男性は礼服
女性はドレスor着物み~んな同じ格好
これは困りますね~

そこで、はっちゃんは
『言葉遣い』
というものに注目しています
はっちゃんが手品を披露するためにテーブルまで近づくと
『お~何だ? 何かやってみろ

』
と息巻いている方がいらっしゃいます
こういう席では簡単で短い手品をやって、そそくさと退散します

実体験でお話します
親族席だったと思います
老夫婦が2組み、4人掛けの丸テーブル
『本日はおめでとうございます マジシャンです お食事中失礼致します』
と声を掛けてから手品を始めるのですが・・・
開口一番
『ズボンのポケットが膨らんでるな~? その中怪しいから見せてみろ!』そのポケットにはお子さんに見せるためのウサギのスポンジが入っていました

『これはお子さん用の手品なので・・・』
とご説明しましたが、なんとなく腑に落ちない様子
きっとマジシャンの鼻を明かして
『どうだ参ったか!』
とでも言いたかったのでしょう

見た目は身奇麗な紳士に見えましたが・・・こんなに簡単にボロが出ます
一方、こちらは本当に品格のあるお客様

水戸にある結婚式場でのこと
こちらも親族席だったと思います
老夫婦(80代くらい)の方々が3組、6名様のテーブル席
ご婦人3名は全て着物という出立ち
他の席で手品を披露し終わった時に
『あの~大変申し訳ありませんが、私達の席でも手品を披露して頂けますでしょうか?』と、わざわざお声を掛けて頂きました
『はい!全てのテーブルを廻りますのでご安心下さい』
と応えると、ニコニコしながら
『宜しくお願い致します』
と頭を下げて下さいましたはっちゃんなんて孫くらいの年齢でしょう
それなのに丁寧な言葉で、しかも頭まで下げて下さいました

案の定、テーブルに向かうと皆さん品格が良い
言葉が丁寧
ユーモアがある
もう最高のお客様です
男性の手をこっそり拝見したところ、ゴツゴツとした手をされていました
きっと農業をされている手だと思います
農家の方というのは気さくが度を越したような・・・なんとも言えない暴言

を吐いてくる方が多いのですが、こちらの方々は違います
大金持ちだからとか、身に着けているものが豪華だから、というものは一切関係ありません
身なりはごまかせても品性はごまかせないのです
手品を披露する皆さん
是非試してみて下さい

♡