クローンは自分だったということに気づくことが遅すぎたという残酷なお話。
人気女優だったエリザベス(デミ・ムーア)は、若かりし頃の容姿を取り戻そうと「サブスタンス」に手を出し、自分のクローンであるスー(マーガレット・クアリー)と共存生活をはじめる。
抜群のプロモーションとエリザベスの経験をもって生まれたスーは、あっという間にスターダムへと駆け上がる。
母体のエリザベスと分身のスーは、7日ごとに入れ替わるルールのはずが、欲をかいたスーが約束を破りエリザベスの体を蝕んでいく。
エリザベスからすると孫のようなスーなんだが、結局は自分自身。
一度は立ち止まるチャンスがあったのに、ズルズルと引きずったことで最後はホラーのような展開に。
人間の愚かさだけが浮き彫りになったが、彼女は幸せだったんだろうな。
デミ・ムーアの変わりようがエグかった。
