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三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

COVID-19パンデミック渦で起こった、ヘッジファンド vs 個人投資家における「ゲームストップ株騒動」を描いた実話ベースの金融サスペンス。
個人投資家と空売り勢の攻防、“連日のゲームストップ劇場”という表現が笑える。

生活苦にあえぐユーチューバーが特定銘柄の株について取り上げたことで株価が高騰し、名だたるヘッジファンドが大損害を被り、ホワイトハウスも巻き込んでいくという話。

 

 


 

 

 

エリート集団とバカなオタクの攻防を描いてる。
冒頭から、推定純資産120億ドル、160億ドルのヘッジファンドと、YouTuberという対比が面白い。

ファンドは顧客から預かった資金を運用していて、運用益を得るために空売りをする。

彼らはゲームストップを「時代遅れの潰れる会社」と決めつけて、大量の空売りを仕掛けて利ざやを稼いでいた。

同じ頃、ギル(ポール・ダノ)は動画サイトでゲームストップ株を推奨していたことから、動画を観た個人投資家が買いまくった。

借り物には必ず返却期限があるので、どんなに高値になろうとも、市場から買い戻して返さなければならない。

空売り側は、たとえ空売りであっても、最終的には市場にある実在の株を見つけてきて返却しないといけない。

誰かが「売って」くれない限り、買い戻して決済を終えることができないので、株価が上がれば上がるほど損をする。

タイトルの『ダム・マネー(愚かな金)』は、ウォール街が個人投資家をバカにして呼んでいた言葉で、その愚かな金たちが団結して、空売りの逃げ道を塞いでエリートたちの資金を焼き尽くす。

 

 


 

 

特に派手な演出や効果音もないなか、エンディングで実際にあったことを知り、何の情報も知らずに観たけど面白かった。

言ってみれば市井の人々がウォール街の上流階級を手玉に取るわけで、庶民的には面白い。

当然ではあるが、登場する皆さんが何かしら株に絡んでて、株とは無縁の自分からするとリアル感がなく、だからこそラストで驚いた。

報復としてギルが情報を発信していたWBSが閉鎖される。
そればかりか、ルール通りでは勝てなくなったプロのファンド側が「取引停止」という強硬手段に出る、なりふり構わぬ悪あがきで、ルールはあるけど、都合で曲がるのが凄いリアル。

ここで矢面に立たされたのがロビンフッドで、ファンドは隠れたまま。
公正な市場なんかどこ吹く風。
そして召喚状が届き、公聴会へと進んでいく。

ドラマの様な展開で、正義はどこにあるんや?と思ったが、ラストは庶民の逆襲というカタルシスはしっかりあった。
面白かった。、やっぱり実話ものはいい。

 

 

 

ゲームストップ株騒動を描いた映画「ダム・マネー」ポスター