『ある人質 生還までの398日』 | 三匹の忠臣蔵

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映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

実際にIS(イスラム国)に誘拐され、人質となった青年の救出を描いた、実話に基づく物語。
この事件は覚えてるな。

怪我で体操選手の道を諦めた若者ダニエル・リュー(エスベン・スメド)は、夢だった写真家になることを決意し、内戦中のシリアに渡る。

現地のコーディネーターを雇い、戦闘地域には近づかないよう注意していたが、突然男たちに拉致されてしまう。
当初は男たちにCIAだと決めつけられ拷問を受けるが、その後は身代金を要求するための人質として長期間拘束される。

家族はダニエルを救うために資金集めに奔走し、身代金を支払ってダニエルを取り戻すことに成功する。
そんな話。

 

 


 

 

デンマーク政府はテロリストとは交渉しない方針で、非公式な助言はしても、公式には関わらない。
それでいて、交渉が長引けば人質の命が危ない。
当初提示された身代金は79万ドル(ブック7冊)、交渉の余地はない。

しかし25万ドルしか用意できないので、減額を求めると、相手は侮辱されたと受け止められ、ダニエルの命が危険にさらされる。
ISの目的は「イスラム国」の建設で、その資金を得るために外国人を誘拐し、身代金を要求する。

ダニエルの家族は政府から金を借りたくても借りられず、政府の方針も変えられない。
さらに、映画では身代金を集めるための募金活動も違法とされ、今でいうクラウドファンディングのようなこともできない。

そこでダニエルの写真を売ることを決め、最終的に身代金を用意することができた。
しかし、ダニエルのように助かった人質は稀で、多くの人が命を落とした。

 

本作はオバマ大統領の時代の話で、日本でも2015年、安倍政権下でISによる日本人人質事件が起きて日本人が命を落としてる。
その前の小泉政権下でもイラクで日本人が拘束され、自己責任論が大きな問題になり「イラクを見てみたいと」現地を訪れ拘束された青年が命を落としてる。

この時は「イラクのアルカイダ」系の組織で、これが後のISにつながる。
ISによる人質殺害以前にも、中東では外国人が誘拐され、殺害される事件が起きていた。

オレンジ色の服を着せられ、実際に首を切られて殺される動画が出回っていたので、観たことがある。
当然、ISによる誘拐や殺害が許されるわけではない。

ただ、言ってみれば、これも石油資源をめぐる大国の思惑というか、国際政治と切り離しては考えられない問題なんだと思う。
詳しいことは分からんけど、原因を中東だけに求めることもできないような気もする。

今もアメリカとイランをめぐる対立が続いていて、いつになったら終わるのかも分からん話になっていて、どうにかならんのかと思ってしまう。

 

 

『ある人質 生還までの398日』