『ガス人間第1号』 | 三匹の忠臣蔵

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お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

YouTubeで2週間限定公開ということで観た。
CG・VFX全盛の時代にこういった、知恵で勝負の手作り感満載の映画を見ると、何故か嬉しくなる。

銀行強盗が発生し、岡本警部補(三橋達也)らは犯人を追うが、逃走車は崖から転落する。
しかし車内に犯人の姿はなかった。

付近を捜索するうちに屋敷で日本舞踊を踊る春日藤千代(八千草薫)の姿を目撃する。
その数日後、再び銀行強盗殺人事件が発生する。現場には行員が金庫の鉄格子の内側で倒れ、死亡していた。

鍵は行員が持っていて、犯人がどうやってそこから出たのか分からない。
岡本は藤千代のことが気になり、調べはじめると、弟子たちと疎遠になっていた春日流が、突然お金を配って弟子たちを呼び戻そうとしたり、羽振りが良くなっていた。

 

今度は、岡本の恋人である記者・甲野京子(佐多契子)が勤める新聞社に、銀行強盗の予告電話が入る。
警察は予告された銀行を見張っていたが、別の銀行が襲われ、犯人が逮捕される。

しかし、肝心の証拠と事件とのつながりがない。
そして、藤千代の持っていた1万円札の番号と事件で盗まれた1万円札の番号が一致したことで、彼女は逮捕される。
すると水野(土屋嘉男)が自首してきて、自分が犯人だと名乗り出る。
ところが実況見分で、水野はガスのように姿を消してしまう。

 

 


 

 

どこかゆったりした雰囲気で、銀行強盗殺人事件が発生したにもかかわらず、おおらかな空気のまま話が進む。
設定からすると子ども向けなんだが、ちゃんと大人のメロドラマもあり、SFとうまく絡めてると思う。

ただ、これまで散々SFだのミステリーを山ほど観てきた身からすると、「ふ〜ん」って感じになるけど、かといって面白くないかというと、そういうわけでもない。
八千草薫の舞も見事で、しっかり観た。

それでも、実況見分でガス人間を何故かピストルで撃つ。自主してきたら会議室の鍵まで閉めて、そこでもまた撃ちよるし。「ガスやで? なんで撃つねん!」と思ってしまう。

 

驚いたのは、『ターミネーター2』で液体金属のターミネーターが鉄格子をすり抜けるシーンがあったが、鉄格子をくぐるのはこっちが先やったということ。

ひょっとして本作にインスパイアされたんかな、そうやったらいいな、とニヤッとしながら考えてしまった。
しかし、なんでガスを撃つんやろうね。

 

水野が藤千代に言った「君のためならなんでもする」「僕を利用しろ」という言葉に乗ったかに見えた藤千代だったが、実はそうではなかったという展開も面白かった。

そしてラストの爆発・炎上だが、あの時代のことなので、実際に爆発させて燃やしている。
しかし、諸とも爆破という判断は今の時代でもキツイので、ここはぶっ飛んでる。
それでも、やっぱり実写は美しい。

『ガス人間第1号』