『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

料理も人生も失敗した男が父親として、料理人として再出発するロードムービー。
警官と写真を撮るシーンで、一度観てるのを思い出した。

レストランの総料理長カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、夏休みの間だけ、元妻イネズ(ソフィア・ベルガラ)と暮らす息子パーシー(エムジェイ・アンソニー)を預かることになる。

イネズはカールに、自分の故郷であるマイアミでフードトラックを始めることを提案していたが、カールは乗り気ではない。
オーナーのリーバ(ダスティン・ホフマン)ともメニューの方針を巡ってソリが合わずにいる。

ある日、料理評論家ラムジー・ミッシェル(オリヴァー・プラット)がカールの料理を酷評する。
これに怒ったカールが不慣れなSNS(Twitter)で反論したことから、コメントが大炎上してしまう。

リーバはカールにラムジーへの謝罪と、定番メニューの提供を命令するが従わなかったことから、店をクビになってしまう。

再就職もままならないカールはイネズの最初の元夫マーヴィン(ロバート・ダウニー・Jr)から、中古のフードトラックを譲り受けたことをきっかけに、パーシーと共に移動販売を始めることを決意する。

ここに、かつての副料理長マーティン(ジョン・レグイザモ)も加わり、マイアミからロサンゼルスを目指す3人の陽気で明るい珍道中がはじまる。

 

 


 

 

先日観た『ポトフ 美食家と料理人』と同じグルメ作品だが、本作が扱ってるのはファーストフード。
これが本当に美味しそうで、特にキューバサンドは食べてみたいと思った。
そして、陽気なラテンのリズムと音色に乗せてストーリーが進んでいく。

「Twitterなんか気にするな」というマーティンのセリフがあったが、これは今も同じで、劇中にパーシーが大活躍するTwitterを使った演出も面白かった。
また、イネズの会社の広報担当とカールの救いようがないやり取りは笑えた。

今見ると「10年前にここまで描いてたんか」と驚く。

今ならXやTikTokに置き換えても十分成立するし、SNSの炎上に「これ」という消火方法がないのも、当時と今で何も変わってないし。

カールがイネズとマーヴィンの間に何「何があったのか」をしきりに気にしていて、イネズが彼のことを嫌いで離婚したのではなく、それどころかカールの良き理解者だということがよく分かる。

嫉妬混じりに気にするカールの女々しさと、それを優しくいなすイネズの対比が面白かった。

映画で理由は明らかになってないが、カールとイネズが離婚した溝を、息子のパーシーが埋めたようにも見える。

旅を通じて「かっこいい父親の背中」を見つめながら成長するパーシー。
そして、「たくましい父親」としての姿を息子に見せることができたカール。

パーシー役を演じるエムジェイ・アンソニーがとてもかわいいく、本当の親子のように見えた。
10歳らしい無邪気さで、Twitterに不慣れな父親へ優しく使い方を教える姿からは、「父親ともっと一緒にいたい」という子どもらしい気持ちがよく伝わってきた。

塩の振り方や包丁さばきなど、劇中でカールを演じるジョン・ファヴローの手際の良さには感心した。
エンドロールでは実際の調理指導の様子も映し出されるので、ぜひ最後まで観ることをオススメしたい。

 

 

 

シェフ 三ツ星フードトラック始めました