意図的にB級コメディーを目指した、中身のないレトロ感漂うお寒いアクション活劇。
1940年の植民地時代。
日本軍がますます勢力を拡張していく中、独立軍たちの名簿が隠された「黄金の仏像」が、女性諜報員クム・ヨンジャ(コン・ヒョジン)と共に敵の手に落ちてしまう。
国家機密であるその名簿を取り戻すため、地下に潜っていた独立軍所属の最高エージェント、タチマワ・リー(イム・ウォニ)が、仏像の回収と相棒の救出に向けて動き出す。
リュ・スンワン監督作品ということもあり、西部劇の映画で第7位に入っていたので観てみた。
このあとに『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』とヒットを連発する監督なんだが、あまりの作風の違いに驚いた。
とても同じ監督の作品とは思えない。
後年は硬派アクションのイメージが強いから、この作品を観ると「若い頃に一回、悪ノリを全力でやってみたかったんやろな…」感ある。
香港カンフー映画のアクションと、1960〜70年代の韓国映画を思わせるレトロな演出のパロディー的シーンが非常に多い。
とにかくバカバカしいんだが、監督が意図的にそこを狙っているのは分かる。
分かるんやけど、あまりにも素直すぎてイマイチ響かんかった。
唯一笑えたのが、飛行機のプロペラにスパイのマリ(パク・シヨン)が、髪の毛を巻き込まれてグルグル回るシーンは声をだして笑った。
ただ「アホちゃう?」って感じだが、監督の術中にハマったんやろうな。
真相6号を演じたアン・ギルガンが、楽しそうに演じているのは良かった。
とにかく、”B級映画を鼻で笑って楽しむ”なら最後まで観れると思う。
逆に、真面目な映画として観始めると、最後まで付き合うのはかなり厳しいと思う。
そんな作品。
