自分の感情を制御できない愚かな男の人生が180度変わってしまうが、どこにも救い様がないので、観てて腹が立ってしまうおかしな映画。
子どもマンドラ(ムピーロヌル・シーテビ)を後部座席に乗せて運転していたシグカウ(プリンス・グルートブーム)は、交差点で信号無視の車と衝突してしまう。
相手の挑発に乗って手を出したシグカウは、止めに入るクワネレ(カベーロ・タイ)の言うことも聞かず取っ組み合いになる。
そして相手側のレルーモ(ウォーレン・マセモラ)が発砲した銃弾にマンドラが被弾して入院するが、命を落とすことになる。
シグカウはレルーモらに復讐する決意をする。
いきなり街中での乱射から始まるアメリカ映画のようなスタート。
出会い頭の交通事故で殴りかかって、喧嘩になって、子どもが銃で撃たれて入院する。
そして保険料を滞納してて、保健が止められ、様態が急変して子は召されてしまう。
さらに警察では刑事の銃を奪ってその場で撃とうとしたりと、父親であるはずのシグカウが開始早々から何故かテンション高い。
彼の行動のフックとして、この事件記録が警察の保管庫から消えてしまう。
これでどやって逮捕するねん、ということでシグカウが特殊捜査班ばりに自力で犯人を探す。
そして復讐しようとするが逆にレルーモらに捕まってしまう。
とにかくシグカウが落ち着きがなくて、後先考えずに爆発してしまう感じで、喧嘩っ早いというか、テンション高いでは済まされない愚かさが先にたって、どこにも共感がない。
元はと言えば、追い越しざまの小競り合いで無視すればよかったものを、自ら車を止めて相手を威嚇し、煽り合いをヒートアップさせる。
しかも相手の挑発があったとはいえ、最初に手を出したのはシグカウなので、彼が一線を超えていなければ事態は起こらなかった。
だから自業自得以外の感想はない。
立ち止まるきっかけはいくともあった。
しかも過去に弟が自分の身代わりで服役してて、その弟の足も拳銃で撃ってしまう始末。
「もし彼が冷静であれば、悲劇は起きなかった」とは程遠い、ただの愚かな男に対しては「コイツアホちゃう?」以外の感想は浮かばないと思うが。
そう考えると、逆にコメディーに振り切っても良かったかも。
