原題は『告白』で、原題の方がしっくりくる。
殺したのか、死んだのか、地味だが心理描写が鋭い、結果的に完全犯罪になった静かなサスペンス。
後期高齢者一歩手前の夫婦、ジャンとモードが丘に登り散歩してると、モードが崖から転落死する。
警察は事故と判断して処理するが、「ジャンが妻を突き落とした」という目撃者が現れ、女性警官クラリスが独自に捜査を始める。
ジャンとモードの夫婦関係を掘れば掘るほど、復讐か自殺か、どっちの気持ちも分かるから、どちらにも取れる曖昧さが浮かび上がる。
私的にはモードに同情するけど、これも微妙。
なんというか、明らかな非はないけど「言われてみるとそうだよね」ってこと。
ラストも明確に白黒つけず、観る人によって真相が変わる。
結局、「相手をずっと侮辱し続けていたのは誰か」という一言が全てで、その答えによって「殺人」か「事故」かが決まるのではないかな。
ラストでクラリスはそう判断したんやろうけど、地味すぎて派手さはないけど、心理の曖昧さをうまく描いてる、フランスらしい大人のサスペンスって感じ。
