『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

好きになった女性と親への思いの間で成就するラブコメディ。
クメイル・ナンジアニの自伝コメディらしいんだけど、ネタが重いので評価は分かれると思う。

パキスタンで生まれシカゴに移住したコメディアンのクメイル(クメイル・ナンジアニ)は、たまたま見に来ていた見に来ていたエミリー(ゾーイ・カザン)と付き合うことになるが、家では母親が勝手にお見合いをセッティングしてる。
彼は古いしきたりから抜け出そうとしているが、親の前では受け身で、見合いのことがエミリーにバレて別れることになる。

ところがエミリーが原因不明の病で病院に運ばれ、クメイルが駆けつけると、彼女は昏睡状態になる。
駆けつけたエミリー側の両親はクメイルのことはおろか、破局になったことまで知っているが、次第に仲良くなっていく。

9・11があったアメリカで、イスラム教徒の生きづらさを背景に、パキスタン人としてのアイデンティティの葛藤を、エミリーとの出会いがスケープゴートとして描かれている。

クメイルはパキスタン生まれなので、いわば一世になるわけで、それなら親の苦労は当然、知ってる。
それを知った上でしきたりに反発するということは、アメリカで暮らしていくという決意だと思う。
だが、面と向かっては言えない。

自分なら親の生きてるうちは従い、例えば結婚して子どもには「好きにしろ」というかな。
という、かなりナーバスな話なんだが、それをコメディ仕立てにしてる。

クメイルがエミリーに話をしようとするが、「トースト...」なかなか進まないループシーンは笑えた。
ただ、エミリーがバツイチで「初めての人とは一発だけ」や「精液みたい」のセリフは乾いた笑いになった。
笑いのレイヤーが深い。
それ以前に君、学生やろ?と。

 

 

ビッグ・シック ポスター:クメイルとエミリー