安っぽく力を感じなかった『人間の時間』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

退役した軍艦に乗って旅行をしてると未知の空間に飛び出し、生き残るために始まるサバイバルを描いた作品。
鬼才キム・ギドク監督の遺作で、これは見たかった作品。

原題が「人間、空間、時間、人間」なので、何を描きたいのかは何となく分かる。
しかし実際の映像はちょっと程度が低すぎて理解できない。
最終的には「それで誰もいなくなった」でも良かったと思う。
そもそもレイプされた挙げ句「誰の子供かわからない」といいながら最後は生むわけで、「何やってんの?」という感想しかない。

アダムの父(イ・ソンジェ)がヤクザのボス(リュ・スンボム)に言った「狂ったのか?と聞かれて狂わずしてこの状況が理解できるか?」がメインメッセージなんだろうけど、メッセージに見合い描き方になってない。
騒動のきっかけが食べ物ってのも見ていて飽きてきた。

日本の俳優と韓国の俳優がミックスになるとやっぱり声のトーンの違いが気になる。
演技も同じで、ストーリーにセリフが乗ってない感じがして浮いて聞こえる。

 

 

 

人間、空間、時間、人間 ポスター