チョン・ジョンソの演技が光る『ザ・コール』 | 三匹の忠臣蔵

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映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

過去と現在を交差させた川上と川下との戦いを描いたサスペンス・スリラー。イギリス映画「The Caller」のリメイク作品。
ラストはヒネリが効いた予想外の展開で面白いけど、エンドロールを見ないと消化不良で終わると思う。

久しぶりに家に戻ったソヨン(パク・シネ)は、見知らぬ女オ・ヨンスク(チョン・ジョンソ)から電話を受けるがいたずらだと思い相手にしなかった。
しかし、ヨンスクが言ってることと古い日記に書いてることが一致してることから、過去からの電話だと確信する。

ある日、ソヨンは父(パク・ホサン)の話をしてヨンスクに助けてもらうことになる。
その後、過去の記事から情報を得たソヨンがヨンスクを助けるが、恩の貸し借りから対立することになる。

ソヨンがヨンスクから得たものに対し、ヨンスクは借りを返すことを迫る。
ヨンスクは、過去の行動をすべて知っているソヨンを脅威と感じ、未来の情報を利用してソヨンを始末しようとする。

ここまでは面白かったが、ビニールハウスのシーン。
爆破後の電話を待っていたソヨンの姿は緊迫のシーンのはずが、なぜか笑えてしまう。
なんか紙一重のすり合わせがあまいと言うか、描写があまりにはっきりしすぎてて逆にリアリティに欠ける。

過去のヨンスクと対峙するソヨンのシーン。
結局、ヨンスクは罪の意識からソヨンが生み出した過去の自分かもしれない。

ヨンスク役を演じるチョン・ジョンソは凄みがあり迫力があった。
この人は眼力で雰囲気をもっていくね。
あと、イーエルも良かった。
この人は役柄を選ばない不思議な顔をしてる。

 

 

映画「The Caller」リメイク版ポスター:二人の女性と不気味な木々