エクスペンダブルとして生きるうちに死ぬことに慣れてしまった男が自我に目覚める物語。
宇宙植民地化プロジェクトに参加したミッキーは「使い捨て労働者(エクスペンダブル)」として、死んでも記憶を保持した新たな肉体にリプリントされ、再生される。
一見過酷な仕事に見えるが、生き返ることが前提なので本人にとってはそれほど苦ではない。
そんなある日、ミッキー17とそのコピーであるミッキー18が同時に存在する事態となり、本来「一人しか生きられない」というルールを破ってしまう。
ミッキー18はミッキー17のコピーのはずが割り切りが良く、ワイルドな性格。
この性格が功を奏し、権力者たちへの反撃が始まる。
死ぬ度に再生されるが、前の記憶は残ってるわけで、これが17と18の違いを生んでる。
そう考えるといつかは自我に目覚めて、あとはきっかけだけだったってことかな。
惑星の先住生物クリーパーは動きが可愛いが、役柄的には「もののけ姫」の獣と同じ。
ミッキーが「使い捨て」の存在から、自分の存在と価値に気づいていく過程は、格差社会や労働搾取への強烈なメタファーになっていて、「死ぬことに慣れる」って設定自体、身につまされるものがある。
ブラックユーモアと社会風刺が効いた作品で、共生から再生への流れはポン・ジュノらしいというか、韓国映画ぽく見えた。
