プロパガンダ風味のサスペンス・ミステリー。
共同住宅が爆破した13年後、マッチ社に短期契約社員としてロシアの空港に降り立つポール。
出勤途中、テレビ枠も持ちジャーナリストだったイジェンスキーが目の前で撃たれるが、なぜか目撃者として警察に事情聴取されていない。
記事掲載を依頼しに来た女性カティヤから、イジェンスキーがポールの父親を知っており、二人で記事の企画を立てていたことを聞かされる。
ポールがイジェンスキーの記事を掲載したことで保安庁から監視されるようになり、カティヤも爆破テロに巻き込まれてしまう。
ポールも爆破テロの容疑者として収監され、収容所でチェチェンの戦士アスランから父親のことを聞かされる。
解放されたポールは、相棒のカメラマンディマの協力を得て、事件の真相に迫る。ストーリーは面白いものの、なぜかプロパガンダ映画のように見えるのが残念。
告発映画にしたかったのか、商業映画にしたかったのか、方向性が定まっていないように感じる。
あと一声があれば違った感想になったかも。
キャラクターには十分に魅力があるだけに、惜しい・もったいない。