精子提供で生まれた8歳の息子が実の父親を探すために中国へ旅立ち、追いかけた母親と父親とその家族を巻き込み繰り広げられる、家族誕生の物語。
精子提供で得た8歳の息子テボンを持つシングルマザー・ミヨン(キム・ハヌル)。
いつも自分を理解してくれる賢い息子が、ある日突然実の父親を探すと言って姿を消し、息子を探すために急いで彼女も中国へ向かう。
テボンはダミーだったキム・チルソンから情報を得て、見事父親であるリイェン(李治廷)にたどり着く。
当然リイェンには身に覚えがない話で、彼にも家族がいて暮らしもある。
ここに突然「あなたの子ども」だと言う少年が割り込むわけだが、信じてもらえないし、迷惑な話でもある。
この溝をテボン自身が埋めていく。
お決まりの憧れを抱いた父親は裕福な暮らしをしているというシンデレラ・ストーリー。
リイェンは一旦、交番(?)にテボンを預けるが、改めて引き取りに行く際の警察の手のひら返しは笑える。
そこかしこに笑いのネタが仕込まれていて、「精子提供」「父親探し」「異文化間家族」と重い部分をはらみながらも、ストーリーは明るく進む。
そりゃ、ある日突然「息子です!」と言われてもね。暮らしもあるし。
でもテボンにとっては父親を探す冒険物語で、8歳というのが「重たい」と「軽い」の境界になっていて、そのあたりを暖かくコミカルに描いているのが救い。
ワンパターンなネタでもあるが、洗練された映像が新鮮味を与えていると思う。
そしてキム・ハヌルの流暢な中国語が演出を引き立たしてる。
