今回の韓国のクーデターの件で一番驚いたと言うか、笑ったのが日本でも戒厳令があった事を知らん人がいたこと。
いい年こいたこの人は、ポツダム宣言にまつわるクーデターも知らんのやろうと。
いつから日本に住みはじめたのかも気になる。
コイツは何かと韓国のニュースになると飛びついてて、コロナ禍の時も「PCR検査をすると医療崩壊する」と言ってた。
戒厳令について調べてみた
明治憲法下(1882年制定)では、戒厳令が法律上存在していた。
天皇の名において戒厳を布告し、陸軍大臣または派遣司令官が戒厳司令官として権限を持つことになった。
以下のように、複数回の戒厳令発令があった。
明治~大正~昭和初期における日本の戒厳令
・1894年 下関戦時戒厳 日清戦争時に下関などで発令
・1904年 旅順戦時戒厳 日露戦争時の占領地で適用
・1905年 旅順戦時戒厳 日比谷焼打事件
・1918年 米騒動(富山・新潟など) 民衆暴動に対し一部地域で戒厳令発令
・1923年 震災による混乱と治安維持のために発令
・1932年 五・一五事件 東京に戒厳布告が出され、海軍が治安維持を担当
・1936年 二・二六事件 東京23区に戒厳令が発令され、陸軍が治安管理
明治天皇が崩御した1912年7月30日まで3回、大正天皇崩御の1926年12月25日まで2回、あとは昭和になってから。
ちなみに1912年はあの人ね。
責任回避の予防線と論理矛盾
この発言のおかしいのは歴史を知らないだけでなく「過去にはない」「今までもない、だろう」と日本語的にも破綻してる。
まず「過去にもない」→ 誤り(戦前は複数事例あり)。
「今もない(だろう)」→ ぎりぎり正しいといえるかもしれないが、つなげると意味が違ってくる。
文法的:「過去にもない」という表現は不自然
意味的:実際に過去に戒厳令は存在していたため、主張そのものが誤り
論理的:「過去にもない+今もないだろう」という構造が、前提と結論の整合性に欠ける
「過去にはない」「今までもない、だろう」という言い回しは、意味が重複しているうえ、時制や論理の整合性が取れていない。
「過去にはない」と「今までもない」は本来同じ意味なので、並べる必要はないし、「だろう」と推量をつけることで、事実確認を避けて曖昧にしてる。
例えるなら
「私は一度もケーキを食べたことがない。たぶん今日も食べないだろう」
→ 「一度もない」なら「今日も食べない」は当然で、「たぶん」を入れて責任回避。
「過去にはない」は「今まで一度もなかった」という意味だが、「今までもない、だろう」と続けると、「今までないことがこれからもないだろう」と未来への推測と混同されてしまい、文意が意味をなさない。
「過去にはない」と断言しながら、「今までもない、だろう」と推量を重ねるのは論理的にも矛盾してる。