NHK「赤木ファイル“文書改ざん”の謎」が見れると言うので見てみた。
たまに“改ざん”が問題になるけど、日本の戦後は“改ざん”どころではない“証拠隠滅”から始まってて、言ってみればDNAみたいなもので、これは企業も同じ。
だから公にした方が潰されバカをみる、雪印がいい例。
日本政府は敗戦を受け入れた日の閣議決定に基づき「公文書焼却命令」が出され、その通達そのものの焼却まで命じてる確信犯。
戦争犯罪の訴追を恐れて“証拠隠滅”しまくったわけで、戦時中のことになると「証拠がない」と言うけど、そらない、自分らで燃やしたから。
この通達に関しては、国会答弁でも同じこと言ってるし。
それでも残ってるものも多く「横浜事件」がいい例で、海外では裁判になったり、そのまま残ってるものも多くあるので、「証拠がない」は日本国内でしか通じないお経でしかない。
当時、内務省の役人やった後藤田正晴は「三日三晩燃え続け火が消えることはなかった、あまりの多さに燃やすことを諦め玉川や江戸川まで捨てにいった」と著書で書いていて、昭和の頃は別に珍しい話ではなく、新聞・テレビでもよく目にした話。
GHQとの折衝では「意地でも英語なんか話すか!」の後藤田に対し、得意の英語を使った宮澤喜一は「とにかく国民を食わすこと」、戦後はこの一点。
この言葉から戦後の歩みを見ると理解できる(肯定ではない)こともある。
今になってあれこれ言ってるけど、当時は国民が食っていくことが唯一の最優先事項で、その為なら何でもやったし、何でも捨てたってこと。