秘密の森の、その向こう | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

見終わった後に冒頭10分再視聴系の作品、VODだからなせる技。 ありがたい。
まずかわいい子どもが主人公というのはする、かわいい。
それでいて母親が若くて綺麗で父親は優しい。

遺品整理のために訪れた祖母の家から森に遊びにでたネリー謎の少女と出会うんだが、子ども同士は距離がないので問答無用で仲良くなる。
この子を見つめるネリーの眼差しがとても柔なく、名をマリオンという。
マリオンが駆けると一緒にネリーもついていく違和感がない子どもらしい振る舞いがにあどけなさが残る。
これがまた、ギャップとなる。

そしてたどり着いたのがさっきまでいた祖母の家。
ベッドで寝ている女性を見たネリーは何かを感じたのか祖母の家に戻る。

ここまでくるとなんとなくストーリーが見えた感じがするんだが、予想以上に良かった。
やっぱり急に大人を受け入れるネリーと、秘密基地でも作ってるのか、子ども同士の振る舞いが可愛く、このギャップが作品の満足度になっている。

マリオンの家に一緒にクレープを作りゲームで遊ぶ姿が愛らしい。
そこに母親らしき女性が入ってくるが、どうやら病気らしい。

祖母の家ではネリーは父親とだけ会話をしていて、マリオンはネリーの家に行きたいと言うがネリーは拒否する。
そしてネリーはマリオに思っていたことを告げる。
まあ予想通りっちゃぁあ予想通りなんだが。

大好きなおばあさんと再会したネリーは、母マリオンの将来を知っている。
あどけない8歳のネリーが大人のようにみえる。

祖母・母・娘の三世代の物語で病気も関係してるようなんだが、可愛らしい子どもたちが織りなす無邪気な交流と、その裏に隠された秘密というギャップをネリーが吸収していく様が深い余韻を残す。
やっぱりフランス映画には押し付けがないな。