ソウルに住む７歳の少年が田舎のおばあちゃんと初めて過ごす夏休み。
１７歳で家出した娘が仕事探しのために息子を連れてくる。
耳も聞こえない言葉も話せない初めて見るおばぁちゃんをバカにする少年サンウ。
ソウルでは想像もできない田舎暮らしに不満のサンウは、おばぁちゃんに冷たく当たりいたずら三昧。
そんなサンウにおばぁちゃんは怒るどころか、何とかしてあげようと努力する姿に痛々しく悲しくなってくる。
サンウが「フライドチキンが食べたい」と言うと、おばあちゃんは鶏を潰して水炊きを作るシーンでは笑えて泣ける。
そんなクソガキサンウもだんだんとうちとけ、おばぁちゃんを気遣うように。
お母さんの手紙でサンウも帰ることが決まると、残して別れるおばあちゃんの事が心配で７歳なりの心遣い。
バスに乗りお母さんと帰るサンウが”言葉”でなく、お婆ちゃんがわかる”言葉”で自分の気持ちを伝えるシーン、ちょっとだけ大人になったサンウの成長を感じます。
おばあちゃん役のキム・ウルブンさんは、老衰のため他界されたそうです。
ご冥福をお祈りいたします。
