移ろう季節の中で | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

夫と別居中のミギョン(ペ・ジョンオク)は一人で息子のスヒョン(ジ・ユンホ)を育てていた。
スヒョンは、親友のヨンジュン(イ・ウォングン)と旅行に出かけるが、交通事故に遭い、植物状態になってしまう。

罪の意識からか、献身的にスヒョンの看病をするヨンジュン。
ミギョンは、最初はヨンジュンの献身に感謝しつつも、その献身さに疑いを持ちはじめる。しかし、スヒョンの状態が変わらない中で、ヨンジュンへの依存が深まっていく。

 

ヨンジュンの姿を通じ息子の秘密を知ることになる母の気持ちが、季節の移ろいと共に絶望から希望に変っていく。これはペ・ジョンオクならではの演技。

「息子が隠していた秘密」と言うけど、思春期の頃に友達への気持ちが特別な感情になることは男女問わずあったと思う。恐らくミギョンはその延長程度に考えていたのではないかな。
ヨンジュンの返事に対しミギョン「行くあてがないってさ、私も逃げ場がないわ」と言う場面は、変化の象徴でとても印象的。

もう一つ、焼き肉屋での会話「息子が母親親に言ってはいけない3つの言葉」、最後の一つが気になる。