22年目の記憶 | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

南北首脳会談のリハーサルが行われたという実在の報道記事から着想を得た作品。

家族が見に来た舞台でやらかした、うだつが上がらない大根役者ソングン(ソル・ギョング)は、南北首脳会談のリハーサルで金日成の代役オーディションに合格する。

人生で初めての主役の役割に、語り口からジェスチャーの一つ一つまで、トレーニングに没頭するソングン。結局、南北首脳会談は実現されないことになるが、キム・イルソン役から抜け出すことができない。

22年後、成人した息子テシク(パク・ヘイル)は、かつての家が都市開発の造成地と知り、戻る。そこには、抜け出せないままの父ソングンがいた。借金清算のために金日成になってしまった父との奇妙な同居が始まる。

人生で初めて掴んだ主役の座、手放したくなかったんだろうな。
しかし、セリフも緻密で脚本・演出が素晴らしい。
ソル・ギョングの凄さが分かる作品。
過去の作品の再視聴あるある、1988のリュ・ヘヨンも出てたんや、気づかんかった。