オープニングムービーが当時の様子を映し出している。当然、国連軍なのでプロパガンダ臭がプンプンするが、これがこの作品のすべて。
当時の女性の事もしっかり描かれていて、米軍駐留下なので戦後の光景はどこの国も変わらないな、というか日本の映画やドラマでもよく見る光景なので懐かしささえ感じてしまう。
ヤン・パンネ(パク・ヘス)は歌は上手いしダンスも良い、リンダ役のパク・チンジュやキム・ミノはホントに芸達者。なんでいつも脇役なんだろ。
ラストのSING,SING,SING、演奏は良いんだがミュージカル系のダンスになるとやっぱりガタイが小さいからアジア人の場合、しょぼく見えるのが残念であるけど、仕方ないのかな。
この作品は、2015年に韓国でミュージカルとして創作されたストーリーを大幅にアレンジして制作され、原作のミュージカルの題名は『ロ ギス』と言う。
原作を書いたキム・シン作家は、従軍記者ヴェルナー・ビショップが巨済捕虜収容所で撮影した写真の1カットを見てインスピレーションを得たらしい。
共和国支持者 vs 自由主義志向者の捕虜間の思想対立、自由主義の象徴としてのポップカルチャー導入という米軍の戦略、捕虜処理を巡る南北停戦協定交渉の難航などの歴史背景を基に描いてる。
いつも思うけど「アカだ!」と言って石を投げる。アメリカ発祥やと思うけど、これっていつから始まったんだろ。