殺人事件を目撃した自閉症の高校生イム・ジウ(キム・ヒャンギ)と接することで人間的に成長する弁護士ヤン・スノ(チョン・ウソン)の物語。第5回ロッテ シナリオ公募大展 大賞受賞作品です。
出世がかかった事件の弁護士に指名されるや、弁護人の無罪を立証するために、張り切るスノ。
担当検事イ・ヒジュン(イ・ギュヒョン)と法廷で初めて会ったスノは、唯一の目撃者であるジウを証人に立てようとする。
ジウにどう接していいかわからないにも関わらず、自分では何の努力もしないスノの「自閉症のジウさんと会話するにはどうすればいいか教えて欲しい」の問いに対しヒジュンの言葉は「自分で調べろ」なんですが、思いとどまり「脚が不自由な人と会話をする時はどうしますか?歩幅を合わせるしかない。
自閉症の人は自分の世界があり、そこから出ることができない。そのように生まれたから。」この言葉が理解できないヤン・スノ。
さらにイ・ヒジュンは「外に出ることができない人と意思疎通を図りたければ、あなたがそこに入ればいいだけじゃない?」心のそこまで見られてしまったヤン・スノの惨めな表情。
でもこれが救いの言葉でもあり彼は変わります。
ただ、このイ・ヒジュン検事の言葉は対自閉症の人だけではなく、いろんな人や物事にも当てはめることができる。特にヘイトする人らはこの感覚が決定的に欠けてると思う。
『秘密の森』のときとはぜんぜん違う雰囲気、イ・ギュヒョンはさすが。
法定で事件当時のオ・ミラン(ヨム・ヘラン)の108文字の言葉を再現するが、この時のキム・ヒャンギの演技は鳥肌モノ。
その後でヤン・スノの懺悔が始まる。
「弁護士は依頼人の利益のために」はどこいったん?は言いっこなしということで終わる。