風水師 王の運命を決めた男 | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

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王族たちが権力争いに明け暮れていた朝鮮王朝末期、風水術を使って明堂を独占し、自分たちの勢力を強めようとする。
安東金氏の頭目ジャグンたちに犬呼ばわりされ蔑まれていた興宣大院君(チソン)は野心を隠し、風水師パク・チェサン(チョ・スンウ)も欺いていた。興宣大院君の夢は息子高宗(イ・ウォングン)を王にすること。

様々な人物が陰謀を巡らせ、裏切りが繰り返される中、チョソン(ムン・チェウォン)も単なる駒として利用されただけで終わった印象。

二代の王が生まれるような非常に強力な吉相を持つ場所、天下を掌握できると信じられている「二代天子之地」を巡って興宣大院君と安東金氏ビョンギが争うが、最終的に興宣大院君がその場所を手に入れることになる。 しかし、権力欲に目がくらんだ結果、悲惨な結末を迎えることになる。

パク・チェサンは後に家系が絶えると予言しますが、なぜそれを前もって言わなかったのかという疑問が残る。

ちなみに、物語の鍵となる「二代天子之地」は、単なる場所ではなく、権力や欲望といった抽象的な概念を象徴していて、架空の場所。

ストーリーのバックグラウンドとして、興宣大院君は第24代国王憲宗から見て叔父にあたり、叔父と手を組んで絶大な権勢を誇った安東金氏を権力の座から排除し、成功すると息子の高宗(イ・シウ)が26代王になった。こんな理解でいいのかな。 ちなみに高宗は、大韓帝国の初代皇帝として国号を改めた。