目撃者 | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

殺人を見たが見なかったことにした目撃者と、目撃者を探す刑事、殺人を見た目撃者を追う犯人たちが繰り広げる”愚かな男”のセルフサスペンス・スリラー。

開始早々に犯人ソン・テホ(カク・シヤン)は分かるので、犯人探しは関係ない。
優柔不断で無責任な目撃者ハン・サンフン(イ・ソンミン)もすぐに分かるので、ここも見どころではないし、刑事チャン・ジェヨプ(キム・サンホ)も見たまんま。

内弁慶なサンフンの行動は、見ていてイライラすると言うより、合理性に欠ける。
その前提が彼自身の愚かな行動から来ている。
見てる者に、この場面で「あなたならどうしますか?」と問を投げかけてくるが、「犯人を見たという女性」が訪ねてきて警察へ通報しようと言った時の拒否は異常でしかない。その行動は非現実的で白けてしまい、愚かそのもの。目の前の女性を見殺し、チョ・ピルグ(ヨン・ジェウク)には口止めをする彼の行動は、共犯とも言える。

その後の出来事には「身から出た錆」いや「種をまいたのはあなた」としか言いようがないので、共感がない。ヒョンギュン(キム・ソンギュン)がかわいそう過ぎる。

このサンフンの頑なな態度の原因や背景、例えば過去の何かに巻き込まれたなどがあれば納得できたかも。

イ・シフンが出ててたし、チン・ギョンはふっくらしてますね。