映画館向きで面白かった。
これから見る人もいるので内容には触れませんが、ストーリーは6つのプロットでキム・ゴウンの視点によるボイスオーバーで進む。
ホラーとゾンビの融合、頭に浮かんだのがエクソシスト、ヒトラー、スペールコブラって感じかな。
あの、お祓いのシーンは迫力があった。
あの臨場感はDVDや配信で自宅で見ても、再現できないやろうな。
ウヨさんがゴチャゴチャと言ってるようだけど、逆になんでこの題材で日本は作れなかったのか、意外と切り口は斬新だったけどね。
プロローグでキム・ゴウンが日本人と間違われてたけど、あれはない。キム・ゴウンはどこからどう見ても顔面登録やし。
----------- 以下、ネタバレです。 -----------
ストーリーは在米韓国人の富豪から、韓国にあるお爺さんの墓の移葬を法外な金額で依頼された風水師、葬儀師、巫女と弟子の法師が怪奇現象に巻き込まれるというお話で、前後半に分かれてる。
朝鮮半島で古くは土葬が一般的で、風水からみてよい土地を「明堂」というが、ここに先祖を葬れば子孫が栄え、悪相の地に墓を造れば災いがもたらされると言われている。
前半は先祖の墓を掘り起こすことがメインで、お爺さんが植民地時代に親日家だった事がわかり、依頼主の家で子供が悪病にかかり、どんな治療でも快癒しない。これは墓が原因だとして、巫女に移葬を依頼する。依頼された巫女は発掘チームを結成して墓を掘り起こす。
しかし、ここで怪奇現象が起き、後半へ。
後半になり、この土地は悪相で、掘り返すと棺桶の下に「日帝時代に打ち込んだ鉄杭」があったという展開になり、更に関ケ原まで出てくる。
後半はゾンビ映画の新境地といった感じで、ゾンビ物とホラーサスペンスの間を狙ってる感じがする。
面白いことに、日本の鬼は朝鮮半島の妖怪やお化けとは違うということ。
前半は「恐怖とサスペンス」で、後半は「ホラー・スリラー」といった感じかな。
植民地時代に協力者だった親日家は、民族を裏切り財を蓄えた裏切り者、だからその子孫に災いが生じるのも自業自得で当然の報い。その原因が日帝が打ち込んだ鉄杭だったんだから。って事なんだけど、別にこれで日本人が怒る話ではないと思う。
日本も未だに原爆の事を言い続けてるし、教えてるからね。
受けて苦しみを受け継ぐのは他人がとやかくいう話ではないと思うし、ましてや加害者はなおのこと。
ビジネス的に儲かるならネタにするだろうし、ヨーロッパなんかドイツ一強で悪やもんな。それでドイツ人が怒ったという話は聞いたことがないし。