殺人の疑惑 | 三匹の忠臣蔵

三匹の忠臣蔵

日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

原題は「共犯」で、ソル・ギョング、キム・ナムジュW主演「あいつの声」のスピンオフ作品、妖怪ソン・イェジンが見れる。
この作品も「あいつの声」と同じく、韓国で実際に起きた三大未解決事件のひとつである「イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件」を基にして制作された。

 

「あいつの声」は、誘拐された9歳の男児が44日後に遺体で発見された事件を描いた作品で、この映画のラストに収録されていた犯人の電話の肉声の場面が、本作のモチーフとなっている。

本作「殺人の疑惑」は、15年前の事件の時効が迫る中、公開された電話の声が、父親チョン・スンマン(キム・ガプス)に似ていて、父が犯人ではないかと疑う娘チョン・ダウン(ソン・イェジン)が、真実を追ううちに思いもよらない過去にたどり着く。

15年前の誘拐殺人事件の時効成立が近づいて、警察は犯人の肉声の公開に踏み切る。
ダウンは映画館で犯人の声を聞いた時に、聞き覚えのある口癖のセリフから父スンマンの声ではないかと葛藤する。

 

男手一つで育ててくれた子煩悩な父を疑うことに後ろめたく、混乱に包まれ罪悪感を感じながらも、どこか心に引っ掛かりを覚えたダウンは、スンマンの過去を調べ始める。

犯人に対する天罰と時効への絶望なのか、まさしく地獄に落ちろというような結末。
こんな結末を作れるってどうなんやろ。

娘役チョン・ダウンを演じたソン・イェジン、父役チョン・スンマンを演じたキム・ガプスそれぞれ恐ろしいほどの怪演が光る。
イム・ヒョンジュンもこんな役をさせたら上手い。
パク・チヨンはどこにでも顔を出すし。