第13話で康(カン)氏、神徳王后が亡くなりました。
ここまでで気づき、特に面白いと感じたのが「六龍が飛ぶ」との繋がりです。
「六龍が飛ぶ」では、谷山剣法の唯一の伝承者であるチョク・サグァンが登場します。
演じるのはハン・イェリ。設定上は、拓俊京が創始した谷山剣法唯一の伝承者となってます。
一方、神徳王后は高麗末期、黄海道谷山で康允成の娘として生まれ、李成桂と結婚しました。子どもたちも高麗末裔と婚姻します。
「六龍が飛ぶ」に話を戻すと、風前の灯火となった高麗王は、神徳王后が生まれた谷山出身のチョク・サグァンに、王家の復権を託します。
言ってみれば、神徳王后の生まれ故郷の剣士がイ・バンウォンに復讐する、とも言えて。そうやったんか!みたいな。
というのも、「六龍が飛ぶ」を見た時は気にもかけなかったのですが、そういう背景があった。同じフィクションでも、根拠を求め、つなげていく緻密な脚本創りに驚きました。
ちなみに、イ・バンウォンは神徳王后の死後、墓石を清渓川の広通橋の土台として使い、逆さまに積み上げます。人々はこの上を歩くことになるんですが、バンウォンの怒りの凄まじさですね。