ドイツ⼈記者を光州まで連れて行くタクシー運転手の物語。
映画の中では、ソン・ガンホ演じるタクシー運転手マンソプが、あたかも「お金のため」に運転し、光州へ行き現状を見て人間成長するように描かれてますが、事実は違います。
この作品の公開後、運転手のモデルキム・サボクさんの息子、キム・スンピルさんが名乗り出てます。
制作にあたりスタッフは、キム・サボクさんを探したのですが、見つかりませんでした。タクシー運転手を探していたからです。
しかしキム・サボクさんは、外国人ホテルの専属ハイヤーの運転手だったので”捜索の網”から漏れたらしいです。
サボクさんは語学も堪能なため、ヒンツペーター記者を乗せたのは正規の流れで請け負った仕事で、この当時、光州へ行くことの意味も十分認識していました。
富山妙子さんなど日本からも光州事件を活動していました。岩波書店は暗号の様な本を出版して、情報発信に協力していました。
光州事件の犠牲者を追悼するために作られた「あなたのための行進曲」は、韓国だけでなくフィリピンや香港の民主化運動でも歌われています。
作品の中で配る「おにぎり」あれも民主化の象徴らしい。www