島流しとなった天才学者と島一番の青年漁夫が魚図鑑を作りあげていく話。
モノクロにも関わらずカラー以上に綺麗、スコブル、スコブル、スコブル不思議な作品です。
タイトルの「茲山魚譜 チャサンオポ(자산어보)」は、朝鮮王朝時代後期、1801年の天主教迫害事件により全羅道黒山島に流された学者 丁若銓(チョン・ヤクチョン)が1814年までの島での暮らしで海上生物を分析し編纂した海洋生物学書籍。
金儲けを目的に生きる人、家族との愛情で満足する人、学問を追い求める人。豊かな生活や幸せな人生は人それぞれ。
お互いの知識の物々交換からはじまる奇妙な交流。やがて弾圧された天才学者と現実を直視し両班になることを選択する青年は袂を分かちます。
このコントラストがモノクロであるにも関わらず鮮やかな印象を与えます。
人々の表情が実に豊かで清々しい。綺麗な画面にす〜っと引き込まれ、あっという間の2時間。
おすすめです。