遺体も凶器もない殺人事件で逮捕されたのが被害者の夫。
容疑者として逮捕された夫とその弁護士、検事との法廷サスペンス。
検察は有罪に持ち込むために証拠隠蔽、それでも証拠を集めに奔走する弁護士、容疑者は涙を流して否認するけど、どこか怪しい感じ、乾いた感じ。
やがて検察官と弁護士に共通の認識が。
検察側と対峙する弁護士との攻防など、ところどころで伏線を張り巡らせてラスト10分で伏線が繋がります。
裁判だけでは暴けない真実とは。
途中からなんとなく読めてきてリチャード・ギアの「真実の行方」を思い出したんですが、こっちの方が平和っぽくていいかなっと。
10年前の作品ですがテンポもよく今でも十分通じる作りになってます。
個人的にこの頃の作品で印象的なのがファン・ジョンミン、オム・ジョンファの「ダンシングクィーン」やイ・ジョンジェ、 チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンの「新しき世界」など、それ以前の作品と雰囲気も違い、一つの時代の始まりを感じさせる作品です。