悪霊に取り憑かれた家族を救う神父の戦いを描いたサスペンススリラー、ひらたく言うと韓国版エクソシスト。
CGなどの撮影技術が上がったからなのか、キリスト教徒が多いからなのか、韓国映画やドラマで悪魔祓い系作品は珍しくありません。
この作品の特徴は、人間の本性を悪魔と掛け合わせて誰が取り憑かれてるかわからない家族同士が疑心暗鬼になっていく様を描くところ。
それなりにホラーシーンもあるんですが、グロいシーンは抑えられています。
何故か寸止めになったり、何故か悪魔祓いセットがあったり、何で来れたの?と突っ込みたくなったり、突っこまなくて良かったりと、流れが読めず面白い。
ぺ・ソンウとソン・ドンイルなので「ライブ」みたいに怒鳴り合うシーンが多いのかと覚悟してたけど、そいったこともありませんでした。
この他に「ある母の復讐」チャン・ヨンナム、「未成年」キム・ヘジュンもの憑依されたシーンと、そうでないシーンは流石というか、よくやれるよねってレベル。
90%以上は家の中でのシーン、役者の演技だけで2時間近く引っ張るところはさすが韓国映画ですが、ラストはちょっとクドかったかも。
キム・ガンフン君が出てるからではないのですが、カメラワークや構図と質感、特に憑依してるシーンが「ミスター・サンシャイン.」に似てると思いました。