『雨の車中泊』 後編
出演
男:沖野周平
妻:柳澤 穂波
後輩社員:柿崎真也
上司:福井信彦
通りすがりの女性:久世みどり
ナレーション:K
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団員、沖野です。
今回、
雨の車中泊、という作品を書きましたが、
実際は、私自身は車中泊の
経験はありません(笑)。すみません。
あ いや、謝ることは
ないですね、多分(笑)。
車中泊できる車には乗っているんで、
これから車中泊したいなあ、と思って
いろいろ調べたりしているうちに
書いた作品、という感じです。
作品の中に 写真のように、
車の窓に雨粒が付いて、それを
主人公の男が見るシーンがあります。
実は・・・・・、
それに似た経験はあるんですよね。
車中泊はしたことないんですが。
20数年前の、
わたしがまだ若者のころ(笑)、
決死の思いで 家出のような感じで、東京の
劇団のオーディションを受けにいったん
ですが(笑)。
当時、今ほどまだ夜行バスが安価では
なく(安価は安価でしたが)、利用者が
まばらで、なんだかバスに乗った
時、やけに寂しかった記憶があり
ます。バスといったら、小学校の
バスみたいな、にぎやかなものに
慣れてましたので。
その うら寂しいバスにのり、
ウオークマン(笑)も何も持たず
出てしまったので、真っ暗な中、
小説も読めず、かといって緊張
しているので寝ることも出来ず、
やることといったら、暗い外を、
窓ガラスに、雨のしずくがついた
写真のような窓から、暗い暗い、
ただひたすら暗い、
本当に暗い外を見ることしか
出来ない状態で、結局一晩、
過ごしたんです・・・・(苦笑)。
寝ることも出来ず、
暗いだけの外の風景を眺め、
気分が完全に真っ黒になった
当時のぼくは、行動も真っ黒(笑)。
動きや表情に、おそらく明るさのような
要素は、まったくなかったでしょう(笑)。
・・・・劇団のオーディションは、
散々でした。
懐かしいです。今では
いい思い出です。
なんだか、この作品を書いたり、
編集したりしていた時、この時の
気持ちが不思議と、思い出されました。
(あの時奇跡が起きて、劇団に合格してたら、
いま、自分は何をしてたのかなあ。)
とか、
(そうなったら、いまの娘はいるのかなあ、
いないのかなあ。)
とか。
(この時、渋谷でジブリの『耳をすませば』、
映画館で観たんだよなあ。)
とか。
思い返しました。
思い返してもどうにも
ならないことなんですが、
思い返してしまう。
・・・そんな思いって、誰にでもある
と思うんですよね。
この物語の主人公も、そんな
思いと一緒に生きている、
いや、実際はそんな思いに
『支配されてしまっている』
ような状態に、います。
支配されざるを得ないような、
厳しい局面に置かれ、
男は それでもとりあえず、
生きます。
とりあえず生きている、
という状態はただでさえ
不安定なのに、
この、雨の車中泊の旅で
男は、更に不安定
になる。
記憶という呪詛の様な
呪縛が、
男を苦しめます。
そんな苦しみに苛まれた
男は、どんな行動をとる
のでしょう。
この物語は 完全に『憑依型』
というか、登場人物が自分で語り
始めて できた作品というか。
そういう作品です。
後編の、作中の男の
行動を みなさん見て
あげてください(聴いて
あげてください。)。
よろしく、お願いいたします。
では。
