実は教室で鳩を
飼育していました
実は教室で鳩を
飼育していました
マジックで使われる
あの白いハトです
ああ、情操教育ねと
言われますが
そうではなく
ちゃんとハトを飼育する
理由があったのです
そのお話をする前に
・
・
・
私は知的障害のある
お子さんの学校に10年
聴覚に障害のある
お子さんの学校に11年
手や足に障害のある
お子さんの学校に10年
合計31年間
特別支援学校に
勤務していました
その特別支援学校には
【自立活動】という
指導領域があります
なんだか難しそう
と、思われて方
スルーしてくださいね
小難しいお話は
あと数行で終わります
(^_-)-☆
自立活動って
超・ザックリ言うと
そのお子さんが
一番困っていることを
支援、強化し
生活の質を高めていこう
というモノです
たとえば筋力が弱く
歩行が不安定なお子さんは
すぐに転倒するので
休み時間に廊下を歩いて
トイレに行ったり
階段を上ったり
することが
【ひとりでは】危険なので
教師が見守ったり
場合によっては手をつないで
移動したりしなくてはなりません
移動は安全ですが
行動が制限されたり
教師への依存心が
強くなったりしてしまいます
そこで
脚の筋力を高める運動や
バランス感覚を養う活動を
計画的に行い、生活の質を
高めていくのが
【自立活動】なのです
私が3年間
担任をしていたMさんが
ちょうどこの歩行が不安定な
お子さんでした
そこで、私が考えた
いくつかある自立活動の
手だての『一つ』が
ハトの飼育でした
↑↑↑↑↑
ようやく本題に
戻ってきました(汗)
はぁ？
歩行不安定とハトの飼育？
いったい何の関係が？
そう思われたかもしれません
脚の筋力をアップするなら
スクワットや階段昇降
ランニングマシンなどをすれば
よいのではないか？
ということは誰でも考え付きます
でもそれ、いつ、何の時間に
するの？という課題が
ぶつかってきます
私の経験上
このような取り組みは
学校生活の一部に取り入れて
習慣化していかないと
継続しないし、結局
やらなくなってしまいます
で、考えたのはMさんが
大好きだったハトの
「アンニン」の
お世話をするという活動です
【注】
杏仁豆腐のように白いから
アンニンという
アンニンな名前
もとい、安易な名前です（爆）
朝登校したらハトに
エサや水をやり
お昼休みに
鳥カゴの下に敷いてある
新聞紙を交換します
この時にエサや水の容器を
トレイに載せ
こぼさないようにバランスを
とりながら慎重に歩きます
新聞の交換の時は
床にお尻をつかずに
しゃがんだまま行うことで
必然的にスクワットと
同じ動きになりますよね
その他、こまかい動作を
上げればキリが無いのですが
全部やり方を決めて
徹底しました
もちろん最初から
ひとりでトレイを
持って水をこぼさずに
歩くのは無理なので
新幹線の車内販売で
使っているような
ワゴンの超ミニサイズ
トレイだけ載るくらいの
大きさのものを作り
そこに載せて押すことから
やり始めました
まずはできた！という
達成感と自己肯定感です
(^_-)-☆
徐々に支援を減らし
最終的には
ひとりで
できるようになったのです
たぶん
「スクワットを10回やって」
と言っても3年間も
続かなかったでしょう
何より大きかったのは
大好きなアンニンの
お世話を自分がやっている
という自己肯定感です
重ねて言いますが
ハトのお世話だけを
自立活動の手立てに
していたわけでは無く
掃除の方法
給食の配膳の方法
着替えの方法など
いろいろな手立ての一つが
ハトのお世話だったのです
Mさんは立派に成長し
卒業しました
私も教師を卒業し
アンニンを自宅に
連れて帰りました
そして現在は
母がしゃがんだり
立ったりしながら
アンニンのお世話を
やっています
我が家の【自立活動】
という名のリハビリですね
(笑)
今日はちょっと
教師時代の思い出を
語ったら、懐かしくて
ずいぶん長くなって
しまいました（汗）
さ、今日もいい日だ！
子どもたちや
ご高齢者さんの
笑顔を盗みに
今日もあちこち
出没しますよ〜
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