『利休にたずねよ』を観た。 | MAGICのブログ

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『利休にたずねよ』は山本兼一氏が、第140回直木賞を受賞した歴史小説である。



市川海老蔵氏、中谷美紀さん主演で、田中光敏監督で映画化され、現在も公開中。



第37回モントリオール世界映画祭にて「最優秀芸術貢献賞」を受賞した作品である。



千利休はよくご存知のとおり、織田信長、豊臣秀吉に引き立てられ、日本の裏千家、表千家、始め日本の茶道の原点というべき人物で、「わび、さび」の文化の体現者でもある。



しかし、山本兼一氏はこの伝えられる利休の人物像に疑問を持ったことが、執筆のきっかけになったらしい。


したがって史実はともかく、極上のサスペンス、恋愛ロマンとしても描かれている。



果たして時の権力者を恐れさせた千利休とは、若き日の恋、美への凄まじい執着・・・。



利休が若い頃、まだ茶道を志す前、高麗から誘拐された李王朝の血を引く美しい娘に恋をする。



何とか助けたいが、言葉も通じず、娘も心を開かない。



そこで琉球王朝で高麗料理をしていた男に料理を習い、一生懸命娘に高麗料理を作るうちに、二人の心が通いだす。



そして娘を牢獄から助け出し、二人で逃避行をするが悲劇的な結末を迎える。



一人生き残った利休はそれから、凄まじい執念で『美』へのめりこんでいく。



時の権力者に寵愛され、のし上がって行くが、やがて権力者をも恐れさせる存在になっていく。



そして最後は、自分の信念を貫き、権力に阿ねることをしない利休に豊臣秀吉が切腹を命じる。



この「美』への執念、時の権力者を恐れさせた利休に生き様を、市川海老蔵氏が素晴らしい感性で演じている。



またこの利休に生涯を捧げた凛とした妻役を中谷美紀さんが、これも美しく儚く、演じていて感動した。



最後に中谷美紀さん演じる妻、宗恩が利休にたずねたかったこととは?



実際に市川海老蔵氏は幼少から茶道はされていたらしいが、この撮影のために猛特訓されたらしい。


また中谷美紀さんも伊藤園のCM出演を機に、ずっと茶道をされていたらしいが、名演である。



また実際に映画で使用された茶器も国宝級のものらしく、風景の美しさと相まって素晴らしい作品だと思う。



お正月映画として楽しむには、洋画より、やっぱり日本人の原点を見る気がして良かったです。


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