韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観た。
一昨日、米国アカデミー賞の作品賞、監督賞他4部門を受賞した。
作品賞・オスカーについては、外国語映画にとっては初の快挙である。
そしてまた、昨年2019年カンヌ映画祭でも、最高金賞「パルムドール」も受賞している。
このカンヌ映画祭の2018年のパルムドールは、日本の是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞した。
長いカンヌ映画祭の歴史で、アジア映画作品が2年連続で最高金賞を受賞したのは、前代未聞である。
しかも、両作品とも格差社会での家族の貧困がテーマだが、内容はまるで逆なのが面白い。
日本の「万引き家族」は、血の繋がりのない全くの他人が、本当の家族を装い、暮らしていた。
韓国の「パラサイト 半地下の家族」は、本当の家族が、全く赤の他人を装い、裕福な家族に近寄り、寄生していく。
そして「万引き家族」は、他人ながらも家族の絆とは何かを問う、哀愁あふれる人情作品。
ところが、韓国の「パラサイト 半地下の家族」は、前半はコメディでのほほんと観ていられるが、後半からは、とてつもない
大どんでん返しの連続。
観客を一気にサスペンスとホラーに引きずり込んでいく。
その息もつかせぬ展開は、まるでジェットコースターのような展開。
ポン・ジュノ監督のこの技量は素晴らしい。
ハラハラドキドキの展開が、好きな人にはお勧めの作品です。