MAGICのブログ

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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」を観た。

 

一昨日、米国アカデミー賞の作品賞、監督賞他4部門を受賞した。

作品賞・オスカーについては、外国語映画にとっては初の快挙である。

 

そしてまた、昨年2019年カンヌ映画祭でも、最高金賞「パルムドール」も受賞している。

このカンヌ映画祭の2018年のパルムドールは、日本の是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞した。

 

長いカンヌ映画祭の歴史で、アジア映画作品が2年連続で最高金賞を受賞したのは、前代未聞である。

 

しかも、両作品とも格差社会での家族の貧困がテーマだが、内容はまるで逆なのが面白い。

 

日本の「万引き家族」は、血の繋がりのない全くの他人が、本当の家族を装い、暮らしていた。

韓国の「パラサイト 半地下の家族」は、本当の家族が、全く赤の他人を装い、裕福な家族に近寄り、寄生していく。

 

そして「万引き家族」は、他人ながらも家族の絆とは何かを問う、哀愁あふれる人情作品。

ところが、韓国の「パラサイト 半地下の家族」は、前半はコメディでのほほんと観ていられるが、後半からは、とてつもない

大どんでん返しの連続。

 

観客を一気にサスペンスとホラーに引きずり込んでいく。

 

その息もつかせぬ展開は、まるでジェットコースターのような展開。

 

ポン・ジュノ監督のこの技量は素晴らしい。

 

ハラハラドキドキの展開が、好きな人にはお勧めの作品です。

 

 

 

現在、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催されている『バスキア』展を見に行った。

 

「ジャン・ミッシェル・バスキア」1980年代、ニューヨークに彗星の如く現れ、世界に衝撃を与えた天才画家である。

 

ここ数年、欧米で画期的な回顧展が開かれているが、日本でも注目を浴びたのが、元ZOZO社長の前澤友作氏が、123億円でバスキアの絵を落札して話題になったのは記憶に新しい。

 

バスキアは、天才画家であると同時に、ジャズにもその才能を発揮し、自らのジャズバンドも率いていた。

 

「太く、短く生きる」

 

ジャン・ミッシェル・バスキアが憧れたチャーリー・パーカーやジミーヘンドリックスら、夭逝した天才ミュージシャンと同様に、バスキアも27歳という若さでこの世を去った。

 

しかし、このわずか10年という活動期間に1000点もの作品を世に出し、白人主導だったアート界を熱狂させ、その比類なき才能でブラック・アーティストとして世界で初めて成功した。

 

1980年6月に、ニューヨーク発の「タイムズ・スクェア・ショー」で彗星の如く、デビューし、瞬く間に富と名声を手にした。

 

その後、アンディ・ウォーホルと友人関係を築き、一緒に個展を開いたりしている。

 

が、しかし87年2月にウォーホルが亡くなると、喪失感から、酒とドラッグに走り、その翌年、88年に27歳で薬物過剰摂取により、この世を去った。

 

しかし、その短い生涯を走り抜けた情熱が、作品から迸り、見るものを感動させる。

 

17日までの開催ですが、日本での開催は数回なので一見の価値があると思います。

 

前澤氏が、123億円で落札したのが、こちら。

 

「バスキア 前澤」の画像検索結果

 

 

「イエスタデイ」を観た。

最初、「ジョーカー」を観るつもりだったが、4週連続第一位でまだ混んでるだろうと思い直し、前評判の高かった「イエスタデイ」を観た。

 

実に面白く、感動した。

 

英国制作の映画で、タイトルを見ればピンとくるように、ザ・ビートルズの映画である。

 

が、しかし内容は、売れないミュージシャンが、交通事故に遭い、目を覚ますと、ビートルズが存在しない世界だったというファンタジー作品。

 

売れないミュージシャン、ジャックは元高校教師。

恋人のエリーは、高校で数学を教えながら、ジャックのマネージャーをして、応援していた。

あるコンサートで、全く観客もいない中で、ジャックは才能に限界を感じ、音楽を辞めるとエリーに宣言した。

 

その帰り道、世界の全ての国で12秒間の停電が、発生した。

 

その暗闇で、バスに轢かれ、ジャックは生死をさまよう。

 

そして病院のベッドで目覚めると、枕元にエリーがいて、家族も友人も家庭も全て元のまま・・・・のはずだった。

 

しかし、そのパラレルワールドには、唯一、ザ・ビートルズが存在していなかった。

 

ギターを事故で壊したジャックに、エリーが退院祝いでギターをプレゼントする。

 

「何か、弾いて?」

エリーに頼まれ、ジャックは、ビートルズの名曲中の名曲「イエスタデイ」をギターで弾いて、歌う。

 

「素敵な曲。何という曲なの?」

 

エリーだけでなく、周りの友人誰ひとりとして、「イエスタデイ」もビートルズも知らないという。

 

最初、からかわれていると思い、憤慨していたジャックは、家に帰り、ネットで検索しても出てこない。

 

持っていたはずのビートルズのレコードも存在しない。

 

そこで、ビートルズの曲の歌詞を必死で思い出し、自分の曲としてTVやラジオで演奏したら、世界中が注目しだした。

 

そしてシンガーソングライターのエド・シーランが、本人役で出演しており、「いつか、僕を追い越すミュージシャンが出てくると思ったが、君だった。ジャック。君の才能は天才だ。」と話す。

 

そりゃ、そうだ。

 

いきなり、ビートルズが存在しない世界に、ビートルズが生まれたのだから・・・。

 

そして金と名声を手にしたジャックに、思わぬ出来事が・・・。

 

ここから先は、ネタバレになるので割愛するがこの後のストーリーが、素晴らしい展開で、最後のコンサートは本当に感動する。

 

同じ音楽映画だが、「ボヘミアン・ラプソディ」よりも、感動したといえば、言い過ぎだろうか。

 

ビートルズの素晴らしい名曲の数々も、とても懐かしく感動的だが、ラブストーリーとしてもファンタジーとしても秀逸な作品でお薦めです。

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