やしの木こんにちは、文筆家、ヨガインストラクターの木谷美咲です。やしの木やしの木

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引き続き、根本昌夫先生の小説教室入門を受講してきました。

今回も受講者の提出作品が多く、6作品の合評でした。

 

中でも印象深かったのが、自閉症のお子さんを育てている方の育児奮闘記。

2作品を提出されていて、引き込まれるように読みました。

実話の強さを感じた作品で、実際本当の話だからといって作品として面白くなるかは別問題なのですが、

そこに切実さがあると、実際の話は相当の引力を持つように思います。

 

投稿作品は文章は巧くて当たり前、

物語性、素材、切り口、何よりも切実さが大切かと思うようになりました。

 

次の課題は、提出された作品と九段理江さんの芥川賞受賞作品『東京都同情塔』です。

これから読むのが楽しみです。

 

 

 

 

 

最近、第11回すばる文学賞受賞作品の『巨食症の明けない夜明け』を読みました。

過食症をモチーフにした作品で、独白調の語り口、構成の巧みさが素晴らしかったです。

あとがきではご本人が「幼い」と表現されていましたが、全く幼さは感じず、

むしろ冷静に緻密さを持って作品世界を組み立てられているように読んでいて感じました。

 

摂食障害を含むアディクションに興味があり、多分亡父がアルコール依存症だったことも原因の一つで、

それをテーマにしている作品は読まずにいられないのですが、

こういう切り口もあるんだと思いました。

 

 

 

 

レベンクロン作品も読んで以来お気に入りの作品になり、

何度も読み返しています。書いていたら読み返したくなりましたラブラブ