こんにちは。文筆家、エッセイスト、絵本原作者の木谷美咲です。
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子供の頃、毎週のように家族で行っていた焼き鳥屋が田園調布にありまして、
思い立って、その店に30年の時を経て、行ってきました。
特に亡父が好きだった店で、本当によく通いました。
なにしろすごい年月が経っているので、味が変わっているのではないかとか
お店の人も代替わりしているのではと思っていたのですが、
お店の人が変わっていなかったことに驚きました。
年月がただ経っただけ。
大好きだった煮込みとお新香、鳥もも焼き、レバー、ハツ、つくね、銀杏を注文。
鶏皮、大根、じゃがいも、こんにゃくの入った煮込み。
味が全く変わっていないことに感激
トゥルトゥルに柔らかくなった鶏皮に味が染みて、
大根とじゃがいもも染み染み。
これに父は七味をたくさんかけていたなと。
お新香、鳥もも焼き、レバー、ハツ、銀杏の味もまったく子供の時のまま。
レバーは串だったような
鳥もも焼きは再会が嬉しすぎて撮り忘れました。もも焼きは渋谷の鳥竹も好きですが、
こちらのも本当に美味しい
皮は香ばしく、中の肉はしっかり火が通っているのに潤いしっとりとしています。
思い出の味は美化されるものですが、
今食べてこれだけ美味しいのは、やはり元々の味が良かったのでしょう。
つくねはもっと丸かったような
でも味は全く変わりません。
父は飲み始めると長く、短くても3時間以上、
ご飯のメニューのない飲み屋なので、子供時分は居ずらさを感じていました。
酔拳は飲めば飲むほど強くなりますが、父は飲めば飲むほど不機嫌になるタイプの酒飲みで、
終盤は生きた心地がしないこともありましたが、苦い思い出も含めて懐かしいです。
父がおらず、安心して食事ができる今（笑）
また訪ねたいお店です。