やしの木こんにちは。文筆家、エッセイスト、絵本原作者の木谷美咲です。やしの木やしの木

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引き続き、根本昌夫先生の小説教室入門を受講してきました。

今回は受講者の提出作品が多く、次回の提出作品もまた多いです。

 

合評の前に、今回の芥川賞、直木賞作品についてのお話。

今回の第170回芥川賞候補作は、

安堂ホセ「迷彩色の男」(文藝秋季号)
川野芽生「Blue」(すばる8月号)
九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号)
小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号)
三木三奈「アイスネルワイゼン」(文學界10月号)

 

第170回直木賞候補作は、

加藤シゲアキ 『なれのはて 』講談社
河﨑秋子 『ともぐい 』新潮社
嶋津輝 『襷がけの二人 』文藝春秋
万城目学 『八月の御所グラウンド』 文藝春秋
宮内悠介 『ラウリ・クースクを探して』 朝日新聞出版
村木嵐 『まいまいつぶろ』 幻冬舎

 

前回の授業で、根本先生曰く、

「文体、テーマともに頭ひとつ抜けているので、九段理江さんで決まりでしょう」とのこと。

その通りの受賞でした拍手

嶋津輝さんは根本先生の小説教室の生徒であることもあり、推されていましたが、

河﨑秋子 『ともぐい 』、万城目学 『八月の御所グラウンド』が受賞という結果。

今回は直木賞、芥川賞の両方とも新潮社の作品ですねあんぐり

 

九段理江さんは、文學界新人賞受賞作の「悪い音楽」を読んでいます。

「東京都同情塔」は未読。Amazonでは在庫が切れていたので書店で購入しようと思っています。

直木賞を受賞された河﨑秋子さんの 『ともぐい 』、熊文学好きとして気になり、早速取り寄せました。

 

受講者の作品の合評はいつも通り。

いつも思うのは例外なく、どの方も文章が巧いです。

文章は巧くて当たり前。

選ばれるには、その上をいく個性であったり、テーマであったり、時代性であったりのプラスアルファなのでしょう。

それは最近参加したエアロビックの競技も、横並びで熟練した選手の中で差がつくのは、

表情であったり、ニュアンスであったり、アピールであったりするとベテラン選手から聞きました。

差をつけなければいけないのがコンテストですから、どれだけ差を作れるかが肝かもしれません。