やしの木こんにちは、文筆家、エッセイスト、絵本原作者の木谷美咲です。やしの木やしの木

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暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

全国の各地方紙に連載中のコラム「食虫植物に恋して」の掲載紙が大量に自宅に届きました。

担当編集さんが送ってくださいました目がハートラブラブ

 

すごい量ですアセアセ驚き

静岡新聞、長野新聞、神戸新聞、苫小牧新聞、陸奥新聞、山形新聞、島根新聞、北羽新聞etcと

多くの新聞で連載されました。

担当編集さんのお手紙によると好評だったようで、嬉しい限りです。

 

 

新聞で連載させていただくというのは、文章を書く仕事の一つの到達点で、

執筆している時には夢中であまり深く考えずに没頭して書いていましたが、

振り返ると、多くの方に見ていただける大変ありがたいお仕事をいただいていたのだと実感します。

 

 

時々、SNSのDMで「見ましたよ」とメッセージをいただきます。ありがとうございますお願い

 

 

2005年に食虫植物に出会い、今に至るまで、思えば、なぜこんなにも食虫植物が魅力的なのか、

自分の心を探る旅でした。

官能美に惹きつけられたのではと思い、『官能植物』を執筆し、

本を上梓して少し経った頃から、違うのではと思うようになりました。

もちろん官能美も備わっていることは間違いないと思います。

しかし、それが主なる理由ではないように思い、振り出しに戻りました。

そして、あまり表立っては言ってませんでしたが、食虫植物に対するモチベーションが下がっていました。

特に『官能植物』を出版したあたりから顕著で、その後ボルネオに行き、多少盛り返しましたが、

かつての情熱は戻りませんでした。

これまでに出版トラブルが重なり、父が亡くなったり、母が手術したりと私生活が大変だったこともあり、

またクローズドなコミュニケーションに疲弊していましたので、そういったこともあるのだろうと思いつつ過ごしていました。

 

それが、先日、SNSで偶然流れてきた攻撃的なうさぎのイラストを見て、腑に落ちました。

古い外国のイラストらしく、本来無力で可愛らしいうさぎが暴力を振う姿が受けていたのだそうです。

ああ、これだと。

2005年当時の私はあまりにも無力でした。

常に無力感と限界を感じていて、自己肯定感はマイナスに傾いていました。

だからこそ、無力に思える植物が虫を食べる姿が愉快だったのです。

己の無力さゆえに、食虫植物を愛していたのだと18年経った今ようやく思い至りました。

食虫植物そのものというよりも、食虫植物という概念を愛していたのだと。

では、なぜモチベーションが落ちたのか。自分がその当時よりも無力ではなくなったからかというと、

その当時よりも感じなくなっていたのは確かです。

加えて、無力であることへの拒絶感が若い頃よりもなくなったのかもしれません。

まあ、まだよくわかりません。

わからないうちはまだ心の旅は続きます。

 

6月入笠山ハイキングした際の体験レポートをWORDPRESSに書きました。

ぜひご覧ください。