文筆家、エッセイスト、絵本原作者の木谷美咲です。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
くわしい活動は→プロフィール をご覧ください。
蝋梅を見に宝登山に行った記事の続きです。
宝登山麓の宝登山神社、山頂の奥宮へ参拝に行きました。
宝登山神社のご祭神は神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)
大山祗神(おおやまづみのかみ)火産霊神(ほむすびのかみ)
神日本磐余彦尊は神武天皇、大山祗神は山の神様、火産霊神は火の神様です。
ご眷属は神犬の大口真神で、しおりの宝登山神社御由緒物語によると、
日本武尊とその軍が東国地方平定の折に、山の美しさに魅入られ、麓で禊をして山頂に向かったところ
山火事に遭い、あわやという時に山犬が現れて火を消したことから
山犬が山の神様の遣いだったことを悟り、山頂に神籬(ひもろぎ)を立て、神日本磐余彦尊、大山祗神、火産霊神
を祀り、「火止山(ほどやま)」と名付けたそうです。
火を止める山で、ほど山だったんですね
それが、後に宝登山に改められました。
なぜ改められたかというと、なんと麓の泉から宝珠の玉が輝きながら飛翔する神変が起こったことからだそうです。
何事でしょうか
それが宝登山の由緒で、宝登山神社の礎の創立は110年、
1900年もの歴史ある神社です。
二の鳥居から本殿へ。
本殿へは階段を登ります。
社殿は権現造で江戸時代末期から明治初頭に造り替えられ、2009年に彩色を復元されたそうで、
煌びやかでした。
側面に中国の物語のような彫刻が施されていて、何かと思ったら、二十四孝、登竜門など中国の故事をモチーフにした彫刻とのことでした。神社仏閣にあまり詳しくないのですが、神社の社殿に中国の故事の彫刻が施されていることが意外でした。
よくあることなのでしょうか
本殿の周りを水神社、招魂社、藤谷淵神社、日本武尊社、天満天神社、宝玉稲荷神社が囲んでいます。
日本武尊社です。
宝玉稲荷神社へは橋を渡っていきます。木々に囲まれて趣き深いです。
両脇には狛狐。奥には狐像が数多く祀られていました。
階段を降りると、玉泉寺に出られました。
玉泉寺から最初の二の鳥居へと出られます。これで一周ぐるりと回りました。
戻る道すがら、大きな池のそばに蝋梅が綺麗に咲いていました。いい香りです
そして次は、宝登山山頂の奥宮へ。
奥宮は背の高い杉の木に囲まれて佇む、静かな趣きでした。
狛犬は山火事を止めたお犬様。
境内の売店では焚き火を焚き、焼きみかんや甘酒が売られていました。
焚き火に当たりながら干し柿を買っていただいていると、懐かしい気持ちに。
焚き火に当たるなんて本当に久しぶりです。
小学校の頃、学校で焚き火会があり、皆でりんごやさつまいもなど、家から持ってきたものをくべたことを思い出しました。
その内、売店のおばあさまが美声で歌い出し、ますます不思議な気持ちに。
参拝も終わり、レストハウスで甘酒と秩父名物の味噌ポテトをいただきました。
芋の天ぷらに甘辛い味噌。
結構ボリュームがあり、美味しかったです。じゃがいものフライは食べますが天ぷらは珍しい。
そして宝登山神社のご朱印帳。こちらの御朱印帳は春夏秋冬と季節のものがあります。
冬は雪の積もった社殿で、煌びやかなご朱印帳です。