やしの木やしの木こんにちは、文筆家、エッセイスト、絵本原作者の木谷美咲です。やしの木やしの木

当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。食虫植物の分野を中心に執筆活動をしています。

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先日、hiyokoさんにお誘いいただき、

池ノ上にある革新的なイタリアンのお店「ペペロッソ」に行きました。

 

個性豊かなイタリアの郷土料理を提供されるお店で、

今回は旬の天然きのこをふんだんに使ったコース料理でした。

シェフのお任せコースで、メニューは完全にお任せです。

 

きのこハンターの方が採ったきのこだそうで、

珍しいきのこがお料理に使われています。

巨大な舞茸を見せていただきました。

 

 

まずは第一の皿。

 

 

サクラシメジのヴェルッタータ。マスカルポーネ添え

お皿のマットな色調とスープの色がすごくおしゃれ。

味は、きのこの旨味がぎゅっと凝縮されて濃厚です。

 

元々、きのこのスープは大好きで、マッシュルームのポタージュも大好物。

最初のお皿から心を掴まれました。

 

焼き立てのパンは湯気が出るほど。

焦がし小麦で焼いたパンは、薫香がクセになります。

 

ニジマスのマリネ

ナデシコとクローバーをエディブルフラワーとして添えてあります。

ナデシコもエディブルフラワーになるんですね。

散らしてあるのは、パルミジャーノではなくホースラデッシュ。

中央のソースはパンを発酵させたほのかに甘い味で、米麹に似た、ひなあられや甘酒のような優しい味です。

 

カボチャの甘みを閉じ込めて、ラルドで塩気を足したお料理です。

お皿の色合いとカボチャの色の取り合わせが美しい一品です。

 

イタリアンパセリ、蛙肉のパスタ。

ぷりっぷりのショートパスタが美味しいです。

蛙肉はまったくクセがなく、鶏肉に似た味。鶏肉の方がクセがあるかもしれません。

後味にほのかにパルミジャーノの旨味が残りました。

市街地の地図のようなお皿がかわいい。

 

とっても楽しいこちらの一品。

シャコと亀の手のパスタ。ソースにはニンギョウタケなど8種類の天然きのこが入り、

旨味が濃いです。ソースが絡みやすいらせん状の形のパスタ。

くるりんと巻いたところにソースが絡みます。

マジョラムもいい香り。

 

メインディッシュのジビエには、楽しい仕掛けがあり。

 

豚の形をしたテラコッタに入れて鳩肉をスモーク。

豚の鼻から煙が出ていました。

 

 

一羽丸ごとメインディッシュ。部位ごとに火加減が異なり、

内臓は、ハツ、レバー、肺、砂肝。脳みその部分までいただきました。

レア気味の胸肉がお気に入り。脳みそはとっても濃厚で、白子に似た味でした。

 

ドルチェは3種類。

さっぱりとしたソルベに、

 

あけびとスイートトリュフの組み合わせ&ババです。

あけびの味がしっかりして、トリュフも甘いです。

かなり意外な組み合わせ。攻めています。

私はイタリアンのデザートにきのこは初めてで、びっくりしました。

しかも癖の強いトリュフです。

(中華のデザートに白木耳は使われますが・・・)

最後まできのこ尽くしでした。

 

どの料理のお皿も個性的で素敵なのですが、

シェフが焼いたものもいくつか。

 

このカップもシェフ作だそうです。

 

先端がコーヒー豆、イタリア国旗をモチーフにしたマドラーも

シェフ作だそう。

 

 

革新的なお料理の数々で、舌だけではなく、好奇心が満たされました。

食べたことのない物を食べるのは、一種の心の旅で、

かけがえのない経験です。hiyokoさん、素敵な旅にありがとうございます。

ごちそうさまでしたキラキラ