海辺のカフカ/村上春樹 | 無題

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いろいろと

海辺のカフカ〈上〉/村上 春樹

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海辺のカフカ〈下〉/村上 春樹

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村上春樹さんのデビュー作で若干アレルギーになりかけたのですが、この作品は全く違っていました。今まで読んだことのないプロットの組み方というかなんというか「前衛的」ってこういう小説のことをいうのかなあと思いました。
とにかく二つのエピソードが連動していたり、一方は一人称+二人称で他方は三人称と記録形式など、小説という概念を超えているような気がします。また時制が現在形なのも珍しい。
ストーリーに関しては、春樹作品はやっぱりバタ臭くってそれが魅力なんだろうってことが分かりました。私は好きじゃないけどw
冒頭の方でカフカ君が姉と一緒に写った写真についての描写があるのですが、あれを読んだらカーソンマッカラーズのA Tree. A Rock. A Cloudを思い出しました。離れていく二人と喪失していった記憶の隠喩なんだろうと解釈しました。
男男女女男女の話は、ヘドウィグアンドザアングリーインチの挿入歌でも歌われていましたね。

非現実の描き方は素晴らしいし、よしもとばななさんとどこか通じているように思えます。

ただ登場人物全てが非現実に思えますね。メタファーがどうとか正直めんどくさいですww
その点素直に楽しめる小説とは言い難いです。

とりあえず散りばめられた性描写が嫌でした。この人が描くと生々しくて気持ち悪い。淡泊加減も気持ち悪いww
15歳のありのままの欲望を描くためなんですかね?
あっけらかんと性について語る女性もなんか不気味です。
父親を殺す、母を犯すっていう予言はフロイトのエディプスコンプレックスを引っ張ってきたんだろうけれど、結局著者がそれについてどう考えているのかが読めませんでした。
結局は肯定しているのか?
難しいので忘れた頃に(それじゃ意味ないけどw)もう一度読み返してみたいです。