音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -27ページ目


音楽と競馬、思ったことを書いて行きます


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なぜ声楽とヴァイオリンのジョイントコンサート?、そう思われた方も多くいらっしゃったんだと思いますが、理由はトークでご説明頂きましたし、まあそれにしても素晴らしいジョイントリサイタルでした。ソロのお二人のことを書かせて頂く前に、ピアノを弾かれた越知晴子さんの才能とピアノの素晴らしさにも触れない訳には行きませんね。ソリストと同じ息遣いで以ってともに音楽を紡いで行かれる献身的な作業は、いわゆる「伴奏」と言う域を超え、文字通りの「共演」を聴かせて頂きました。「良い音楽」を判っていないと、こういう演奏は出来ませんよね。瀧村さんのヴァイオリン、やはり超一級品です。モーツァルトでの安定した技巧と音楽的な余裕、そしてカデンツァ風の場所の充実ぶりには、思わずのけ反ってしまいました。イザイの無伴奏、ここでも折り目正しさと技巧の冴えに加え、曲が持つ音楽的な「香気」が立ち上り、私が思うこの5番の理想に近い演奏を聴かせて頂きました。そしてラヴェルのソナタ。この曲は若い人も良く取り上げる手がけやすい曲なんでしょうが、これまでこの曲の演奏に感心した試しがありませんでした。ある時は行き過ぎた過剰な雰囲気で聴かせたり、あるいは局所局所を強調し過ぎたりと、全3楽章をひとつの楽曲としての統一感、様式感で聴かせきってくれた演奏に接したことが無かった訳です。瀧村さんのラヴェルですが、基本的には非常に慎ましく抑制気味であったと思いますが、押しつけがましい自己主張を排除した清廉さ、それが逆にこの楽曲自体が隠し持つ魅力の一端を浮かび上がらせてくれていたように思います。(「曲を弾く」と言うのは、そういう作業が第一義なのではと常々思っていますので、今日はとても満足した次第です。) 彼女のもともと持つ音楽性に加え、彼女の人間的な慎ましさが、このラヴェルのソナタと言う楽曲に対してそのような演奏をさせたのではないかと思うんですよね。彼女はそれを「意図的」にやっている節もあり、非常にクレヴァーなヴァイオリニストだとも感じました。楽譜の読みももちろん深いのですが、意外に過多な思い入れをされておられないのが彼女の特徴で、ブレ・隙の無い技巧を武器にしながら曲そのものが持つ良さを十分に表出させられる稀有なヴァイオリニストだと思います。松原さんの声楽も心に染み入りました。曲の持つそれぞれの様式を描き分けられる声楽家は少ないですが、彼は今日の多彩なプログラムをその塊り毎に見事に唄い分けておられたと思います。オペラと言うよりは、リート向きですかね。2曲のアンコールも味わいがありました。「ダニーボーイ」の編曲初演も興味深かったですね。瀧村さんはいよいよ来月から読売日本交響楽団の2ndvnトップとして本格的なプロ活動を開始されます。期待大ですね。彼女は間違いなく日本を代表するヴァイオリニストとなる逸材でしょう。オケの方が落ち着いたら、並行して充実したソロ活動もお願いしたいものです。



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今日弾かれた曲は私も随分前に勉強しました。持参した楽譜に快くサインをして頂きました。瀧村依里さんの今後益々のご活躍をお祈りしています。陰ながら応援しています。


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こんなに盛りだくさんのプログラムを、無料で聴かせて頂ける喜び。何でも150人程の方が落選になったと言うことでした。仲道郁代さんのピアノ、生では初体験でした。これだけ人気があるのは、単に「美貌」だけではないはず。その秘密をライヴを聴きながら探りに行って来ました。それにしても、とにかく聴く側に対して「献身的・人間的」、かつ聴かせたい「ツボ」を十分に心得たピアノですよね。「知・情」のバランスが大変素晴らしい。モーツァルトは客席が落ち着かない雰囲気もあってなのか、ちょっと手に付いていないかな、と言う場面もありましたし、これに関しては巷で絶賛されている評判までには及ばないかな、そう私には思いました。続くブラームスは一転して素晴らしい演奏でした。私はこの曲をアファナシェフの「偏った(?)」演奏を好んで聴いてきましたが、郁代さんは、ブラームスが老いた時期の作品と言うことに拘らずに、譜面そのものとそこから今のご自身がお持ちのインスピレーションで以って、非常に含蓄のある演奏を聴かせて下さいました。それでも、26年前のデビューアルバムに入れられたこの曲の演奏に比べ、年齢と共に熟成していることも十分に感じることが出来ました。シューマン、部分部分で傷も聴かれましたが、聴き終えてみればそれを忘れさせる快演でした。この曲ではかなりご自身を「追い込んだ」ような息の詰まるような場面もあったように思いますが、それでも終曲のテーマが登場した時の「晴れやかな雰囲気」は忘れられませんね。休憩を挟んで、質問コーナー後に弾かれたショパンのバラード全曲、これも素晴らしい演奏でした。バラード4曲を続けて聴く機会はあまりないのですが、こうやって曲順に続け聴くと、やはり第1番が突出して優れた楽曲と感じられましたが、彼女は4曲それぞれ等分に力点を置きながら、自在に演奏されておられました。私には、それぞれの曲が持つ充実度に比例した感銘があったように感じました。アンコールの2曲、ショパンの嬰ハ短調ノクターンでは、会場の雰囲気を感じ切った自在なテンポとルバートによって聴衆の心に響いたと思いますし、また、「愛の挨拶」では、その装飾音符等で聴かれる彼女のセンスの良さ、そこには彼女のエッセンスが凝縮されていますし、評価されている理由がとても良く理解出来る佳演だったように思います。


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開演前の舞台を見て気が付いたんですが、こんなに椅子を前傾させておられるピアニストっていたでしょうか。肘が随分低い位置にあると感じたのは、こういう仕掛けもあるんですかね。ちょっと驚きました。


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終演後、サイン会もありました(郁代さんの右側は、昨年書いて頂いた妹の祐子さんのもの)。ロビーには「時間の都合で、郁代さんとのお話は遠慮して下さい」と貼り出されていましたが、嫌な顔も見せずに、郁代さんの方からおひとりおひとりに声をかけられていました。彼女の人間的な素晴らしさを垣間見た瞬間でした。とても印象に残るリサイタルでした。ありがとうございました。


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今日は非常に地味なプログラムだったですよね。この3日間の定期に足を運ばれた方って、何を目当てに聴きに来られたのかなって、とても興味があります。私はピヒラーさんの指揮を楽しみに行きましたが、あまり感心しませんでした・・・菊池洋子さんのピアノは文句なしに素晴らしかったですが。



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9月採用の新団員さんを含むメンバーのプロフィール冊子を(定期会員さんは無料ですが・・・)300円で購入しました。こういうのがあるのって、モティベーションがあがりますし、聴く方もこの楽団の演奏会に通う楽しみが増しますよね。それぞれの団員にスポットを当てるって言うのは、素晴らしいことだと思います。



以下追記。

聴きどころって一体どの曲?と思わず思わせるような今回の定期のプログラミング。どの曲もそのジャンルでは第一級の曲とは言えません。それでも会場はほぼ満員、皆さん熱心ですね。ピヒラーさんの指揮は未体験で、四重奏団であの甘い音色を奏でていた方がどのような指揮をされるのか、私はそこに注目しながら聴きに出かけました。その指揮ですが、朴訥と言いましょうか、言い方が悪いですが、素人に毛が生えたような、ちょっと温いもののように感じました。棒から感じられるテクニックは皆無で、とにかく第一拍に向かう「振りかぶり」が大きすぎて、音楽が推進して行かない、音楽の流れが肝心な場所で澱んでしまっていたのは残念でした。オケのメンバーもある意味指揮を無視(?)しながら、まわりの仲間~コンマス・トップに合わせていると言った感じで、音楽そのものが充実して聴こえたような場面はあまり多くなかったですかね。また、余分な身振り手振りも見られ、奏者も、そして聴衆も戸惑うような場面があったように思います。割りと平易に流れる曲だったのが救いだったように感じましたが・・。菊池洋子さんのピアノですが、非常に安定した演奏でした。音の粒も程よく立ち、明晰な解釈と併せ、シャープな快演だったと思います。非常に優れたピアニストですよね。ただ、曲が曲ですから、そこから得られるものはあまり無く、解釈とテクニックに感心した演奏、と言うのが感想です。アンコールですが、クルタークを前に置かれたのはともかく、「トルコ行進曲」はところどころでリピートを省略されたりして、聴いていて落ち着かなかったですね。リピートを省略された場所では、何だか肩すかしを食ったようなガッカリ感を覚えました。時間を気にするような公演ではありませんし、演奏自体が自由闊達さを前面に出した胸の透くような素晴らしいアンコールであったとしても、彼女がなぜあのように中途半端な演奏をそこでされたのか、モーツァルト演奏の第一人者とするならば、ちょっと考え難い「トルコ行進曲」でした。オケのアンサンブルは良かったと思いますが、全体的には消化不良感の残る定期演奏会でした。

 

松本 晴香さん ソロ

 モーツァルト/ピアノソナタ

 ショパン/ワルツ・バラード第3番

 メトネル/Fairy Taleより・「妖精のおとぎ話」

 ショパン/舟歌

 

岡本 千佳さん ソロ

 ハイドン/ピアノソナタ

 ラフマニノフ/楽興の時

 デュティユー/ピアノソナタから

 

昨年末、本当にたまたま・偶然でしたが、岡本 千佳さんの演奏をお聴きし、その素晴らしさがずっと忘れられずいましたが、先日、とあるコンクールでの予選を通過された時の演奏の見事さを肌で感じ、彼女の実力を再確認させて頂きました。加えて、この日のコンサートの前日に、東京で行われた「PTNA 全国決勝大会グランミューズ部門Yカテゴリー」(全国決勝大会はたった10分以内の自由曲の演奏。この時間内で、多くの審査員に演奏を印象付けると言うのは、並大抵なことではないでしょう)で、見事第3位に入賞されたことを知り、それもあり、大変楽しみに聴きに伺いました。

彼女のピアノは、とてもウイット・ヴァイタリティーに富み、真摯で力強く、決してひとりよがりにならず、常に聴き手に対しいろいろな問いかけをして下さいます。リズム感も素晴らしく、グルーヴ感満載です。その一方で、この日聴かせて頂いたラフマニノフでの抒情性の表出には少々意外でもありましたが、彼女が披露される全ての音楽には一貫性があり、オールラウンドに実力が発揮出来る「逸材」、だと思わされました。私にとって、音楽の「宝物」がまたひとつ増え、うれしい限りです。

(ただ、この日の連弾は、残念ながらもう一つでした。楽しみにしていた「スペイン」はカットだらけで、聴く興味を削がれてしまった、と言うのが正直な感想です。次回のリベンジに期待しています)

 

厚かましくも、持参した楽器ケースにサインを頂戴しました。

千佳さん、素晴らしい演奏、ありがとうございました。そしてお母様、いろいろとお話をさせて頂き、楽しい時間を、どうもありがとうございました。

今日は、ピティナ特級のファイナルだったんですね。知り合いの方のブログの記事で思い出したような感じで、すっかり忘れていました。

つい先日お聴きした、ファイナルに出場された武岡 早紀さん、今日の演奏はどうだったのでしょうか。ファイナルの直前でしたので、先日お聴きした感想をあまり詳しく書くのもどうかと、言葉を濁したような感じになってしまいましたが、彼女の演奏は、音楽に伸縮(「撓り」「たわみ」、あるいは「遊び」のような感じ、とでも言いましょうか・・・)がほんの少し足りないような気もしていました。とてもきっちりとは弾けてはおられるのですが、弾かれる音楽そのものの魅力が、聴き手にもう一つ上手く伝わって来ないと言いましょうか、そんなもどかしさも感じたんですよね。ちょっと曲とは距離を置かれた「醒めた」ような感じでもあったり、ほんの少しですが音楽に温かみが欲しいななど。そこが彼女のわずかな弱点かなとも思っていたのですが、もちろん応援していますので、明日の結果発表に注目したいと思います。そう言えば、彼女は山根さんと芸大の同級生なんですね・・・。

 

さてさて、今日は素晴らしいチェリストのリサイタルに伺って来ました。ピアノは「ル・ポン」の「譜めくりスト」としてもお馴染みの、丸山 聡美さん。詳しくは、また改めて書かせて頂きます。

風仁さん、丸山さん、お疲れ様でした。そして、風仁さんのご両親、お姉さん、今日はお世話になりました。お気を付けて高知までお帰り下さい。