第7回仙台国際音楽コンクール ピアノ部門 セミファイナル3日目 | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

今日のオケの音、くすんで聴こえるのですが、またセッティングがかわったのかしらん?・・・。

 

ツァイ・ヤンルイ スタインウェイ&サンズ

 オケとの合わせに不慣れな印象だが、懸命に「聴く」ことで、合わせに行こうと言う姿勢は見える。音符・音楽を良く追いかけようとしているし、実際に弾く音楽が生き生きしているように聴こえるのは素晴らしいこと。若さに由来するメリハリが利いている反面、音楽的な感興があるとは必ずしも言えない。また、強めの音の打鍵が幾分力づくな印象で、あまり美しく聴こえて来ない。第3楽章での付点音符の音価が甘く、舌っ足らずのように聴こえるのもマイナス。演奏が曲の様式感に欠け気味なので、あまり心に残らない演奏だと言えようか。

 

イリヤ・シュムクレル KAWAI

 かなりユニークな出だし。「ロココの主題~」の冒頭を思わせる、幾分鄙びたような懐かしい感じがある。オケもそれに付いて行く感じか。ただ、音楽そのものが重たく、音価も正確に弾き切れておらず、曲が持っている様式とはずれていることが曲が進むにつれわかって来て、次第に聴いていてストレスが溜まるようになる。パッセージでの独特なイントネーションにも違和感を感じる。即興のような第3楽章では、やり過ぎなルバートなどにより、安っぽいロマン派の曲を聴いているような気分になり、総合的に見て、あまり良い演奏のようには思えない。

 

キム・ジュンヒョン スタインウェイ&サンズ

 冒頭からテンポが不必要に揺れることがなく、端正な演奏だと言う第一印象。音感のバランスにも優れている。唄心も感じるが、多少大袈裟な感も。曲が進むにつれ、次第に力みが見られるようになり、曲の骨格が崩れぎみになるのが気になる。第3楽章での大きなミスを、後に引きずらなかったのは、さすが。時にフォルテの場所で音楽が暴れぎみになるのが残念だが、これまでの3人の演奏の中では、最も曲の様式美に合った演奏だったようには感じた。

 

樋口 一朗 スタインウェイ&サンズ

 この曲をどのように弾くべきかの設計がなされており、それをほぼ実行出来ている。非常にメリハリがあり端正だが、一方でスケール感に欠ける印象。曲が進んで来ると、表現が幾分表面的に感じるようになり、計算づくで進んで行っているような面も見えるようになり、これまたストレスを感じるようになる。重厚感を感じないので、この曲の良さがもう一つ表れて来ない。最も気になったのは、第3楽章のピアノの音量。なぜ急に、あんなに大きいビックリするような音量で弾くのだろう。パッセージは安定しないし、ぎこちない感じも。高松のコンクールの時は、自然体な演奏をする人と言う「好印象」を持っていたが、この曲では、あまり良さが見られず、残念だった。

 

セミファイナル最終日は、あまり良い演奏が無かったような印象。

キム>樋口&ツァイ>シュムクレル と言った感じか。

 

最終日までには結構時間があるし、それまでの間に、ああしようこうしようと、いろいろ考え過ぎてしまうのだろうか・・・。

 

12名の出場者を総合的に見れば、

平間>小林>キム>佐藤&ハン&パルホーメンコ と言う順位で、上位6名と言うのが、個人的な順位付けです。